りゅう座42番星
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りゅう座42番星 (42 Draconis, 42 Dra) は、りゅう座の方向にある5等級の恒星である。橙色巨星の主星りゅう座42番星Aと太陽よりも小型の伴星りゅう座42番星Bから成る連星系であり、2009年に主星の周囲を公転している太陽系外惑星が確認されたと発表されたが[8][10]、2024年以降にはその存在を否定する研究結果が公表されている[6][11]。
| りゅう座42番星[1] 42 Draconis[1] | ||
|---|---|---|
りゅう座42番星(中央) | ||
| 仮符号・別名 | Fafnir[2][3] | |
| 星座 | りゅう座 | |
| 見かけの等級 (mv) | 4.823[1] | |
| 分類 | 連星系[4] (橙色巨星 + 伴星) | |
| 位置 元期:J2000.0[1] | ||
| 赤経 (RA, α) | 18h 25m 59.1369601368s[1] | |
| 赤緯 (Dec, δ) | +65° 33′ 48.531343788″[1] | |
| 赤方偏移 | 0.000106[1] | |
| 視線速度 (Rv) | 31.79 ± 0.32 km/s[1][5] | |
| 固有運動 (μ) | 赤経: 105.816 ミリ秒/年 赤緯: -26.846 ミリ秒/年[1] | |
| 年周視差 (π) | 11.056 ± 0.0841ミリ秒[1] (誤差0.8%) | |
| 距離 | 295 ± 2 光年[注 1] (90.4 ± 0.7 パーセク[注 1]) | |
| 絶対等級 (MV) | 0.0[注 2] | |
りゅう座42番星の位置
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| 物理的性質 | ||
| 半径 | A: 19.78 ± 0.17 R☉[6] | |
| 質量 | A: 1.07 ± 0.01 M☉[6] B: 0.471 M☉[4] | |
| 表面重力 | A: 1.9 ± 0.02 (log g)[6] | |
| 自転速度 | A: 1.76 ± 0.45 km/s[5] | |
| スペクトル分類 | K1.5IIIFe-1[1] | |
| 光度 | A: 129.26+1.77 −1.05 L☉[6] | |
| 有効温度 (Teff) | A: 4,449+11 −17 K[6] B: 3,635 K[4] | |
| 色指数 (B-V) | +1.19[7] | |
| 色指数 (U-B) | +1.11[7] | |
| 色指数 (R-I) | +0.63[7] | |
| 金属量[Fe/H] | A: -0.43 ± 0.01[6] | |
| 年齢 | 64.7 ± 17.7 億年[5] 94.9 ± 17.6 億年[8] 131.9 ± 19.2 億年[9] | |
| 他のカタログでの名称 | ||
| BD+65 1271[1] FK5 3465[1] HD 170693[1] HIP 90344[1] HR 6945[1] SAO 17888[1] |
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特徴
りゅう座42番星はスペクトル分類において K1.5III 型の橙色巨星に分類され[1]、半径は太陽の約20倍にまで膨張している[6]。質量は以前は太陽よりやや小さいとも推定されていたが[9]、現在では太陽よりやや大きい質量を持つと推定されている[6]。金属量 [Fe/H] が -0.43 と低く[6]、これは水素とヘリウムを除く元素の含有量が太陽の約 37% しかないことを意味している。形成されてからの年齢については不確実性がかなり大きく、約65億年とする研究や[5]、約132億年とする研究もある[9]。
2019年には、ガイア計画の第2版データリリース (DR2) のデータを分析した研究から、約24.4秒角離れた位置に見える恒星が重力で結合した連星系の伴星であると確認され、りゅう座42番星Bと呼称された。質量は太陽のおよそ半分、有効温度は主星よりもさらに低いとされている。地球からの距離が主星と同一であると考えるときの主星からの距離は 2,220 au となる[4]。
惑星系
2009年に木星の約4倍の下限質量を持つ巨大ガス惑星で、主星からの軌道長半径が 1.19 au の軌道を約479日の公転周期で公転しているとみられる太陽系外惑星りゅう座42番星bがドップラー分光法による観測から発見されたと公表された[8]。天文学者のウラジミール・リラは、Ladon と呼ぶことを提案していたが[13]、2015年12月にアメリカのアマチュア天文愛好家の団体が推した Orbitar という名前が国際天文学連合により正式に採用された[3]。
しかし2021年に発表された研究では、観測された最近の主星の視線速度が予想されるりゅう座42番星bの軌道と矛盾しており、観測された視線速度が2つの惑星による影響で生じた可能性はあるものの、りゅう座42番星bの存在に疑義を呈した[14]。2024年に公表された研究ではアンドロメダ座14番星ややまねこ座41番星などと共に、惑星を持つとされていたがその存在を疑問視する観測結果が示された巨星の一つとしてりゅう座42番星Aが挙げられており[11]、2025年には、15年間に渡るりゅう座42番星Aの視線速度データを解析した結果、りゅう座42番星Aの周囲には巨大ガス惑星のような大質量の惑星は実在しない可能性が高いとされた[6]。この研究結果を受けて、NASA Exoplanet Archive はりゅう座42番星bの現況を「確認済み (Confirmed)」から「偽陽性 (False Positive Planet)」へ変更し、確認された太陽系外惑星の一覧から除外した[15]。太陽系外惑星エンサイクロペディアもりゅう座42番星bの現況を 「Controversial(論争有り)」としている[10]。