わたしのお母さん
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「お母さんを困らせて、楽しい?」
ふと母である寛子の口から漏れ出た𠮟責の言葉に、長女の夕子が俯いたその顔をゆっくりと上げて寛子を見つめる。母の寛子と長女の夕子との間に生まれた修正の利かなくなってきた深い溝。自分が好きでない色の服を押しつける母に困惑する夕子。満開の桜が咲く道を夕子の妹である晶子と楽しそうに歩く母の背中を少し離れた場所から見つめる夕子の心はどこか淋しげだった。本作では夕子の弟で長男の勝や、夕子が勤務するスーパーの店長とのやり取りの中で埋まることのない母と娘との深い溝が少しずつ広がっていくさまを描く[2]。