アグラム 2000
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設計
プレス加工された板金と、成形プラスチック製の部品で構成されている[3]。初期モデルでは上側に折りたたむストックを備えていたが、上述のとおり小型化を重視したことから量産型では省略された[1][4]。かわって弾倉前方に、サムホールが設けられたプラスチック製補助グリップが装備されており、外観上の大きな特徴となっている[1][5]。
作動方式はブローバック方式で[2]、撃発機構はオープンボルト方式だとする資料[1][3]とクローズドボルト方式だとする資料[4][5]がある。トリガー周りはイタリア製のベレッタ M12短機関銃を参考に設計されており、射撃モードはセミオートとフルオートの切換が可能[1][2][5]。コッキングハンドルはレシーバーの右側、排莢口は左側にある[2][3]。使用弾薬は9x19mmパラベラム弾で、先端部にプラスチック製カバーを取り付けた本銃専用の箱型弾倉を使用する[1][注釈 1]。
ゲリラ戦を想定して銃口部にはネジ溝が刻まれており、サプレッサーもしくはフラッシュハイダーを取り付けることができた[1][2]。また、銃身にはあえて燃焼ガスを逃がすためガスポートが設けられており、通常の9x19mmパラベラム弾を使用しても初速を亜音速に低下させることで消音性を向上させている[2][4][5]。なおこのガスポートは、サプレッサーを使用しない場合スリーブを取り付けて塞ぐようになっていた[4][5]。
運用
ユーゴスラビア紛争中に非正規軍によって使用されたが、クロアチア陸軍では制式採用されなかった[4]。ユーゴスラビア紛争終結後に回収が図られたものの、回収されなかったものが国外に密輸され、東ヨーロッパの組織犯罪で使用されたことで悪名高い銃となった[1][4]。また、西ヨーロッパでもしばしば犯罪者から押収されている[5]。生産は既に終了している[2]。
本銃が正規の部隊で運用されたのは2022年のロシアによるウクライナ侵攻で、緊急で武装することを余儀なくされたウクライナ領土防衛隊が、犯罪者から押収された本銃を装備した[5]。