アシボソ属

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アシボソ属
アシボソ
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 単子葉類 monocots
階級なし : ツユクサ類 commelinids
: イネ目 Poales
: イネ科 Poaceae
: アシボソ属 Microstegium
学名
Microstegium Nees 1836.
和名
アシボソ属

アシボソ属学名Microstegium)は、イネ科植物。小穂のつく枝は単独から少数が茎の先端に着き、小穂は2個ずつつく。

1年生、ないし多年生草本[1]は細くて、往々に分枝して伸びる。葉身は披針形から線形。花序小穂の並ぶ花序枝(総)が単独か少数が細い花序柄の先端から掌状に着く。花序枝は細長い。小穂は2個ずつつく。個々の小穂は披針形をしており、基部には短い毛がある。小穂には2個の小花を含むが先端側の第2小花のみが両性花で稔性を持つ。第1包頴の両端近くには2本の竜骨があり、前面には時として溝がある。第2小花の護頴には普通は芒があるが発達しない例もある。雄しべは3個。

種と分布

約16種があり、旧世界の暖地に分布する[2]

分類など

本属と最も似ているのはミヤマササガヤ属 Leptatherum のもので、日本にはミヤマササガヤ L. nudum など3種が分布する[3]。基部近くの茎が這い、葉は線形よりは幅広くて長くなく、花序は小穂の並ぶ花序枝が小数、花茎の先端近くから掌状に出て、その節毎に1対の同型で稔性のある小穂をつけ、小穂の第2小花の護頴に芒があることなど多くの点で共通している。違いとしては花序枝が有毛か無毛か、雄しべの数が3個か2個か、と言った点が挙げられる[4]。この属のものは花序枝が細く繊細なので区別はたやすい。

なお、この属は最近まで本属に含められていたもので、時に本属の中で節として扱われてきた[5]。しかし分子系統の情報からこれらと本属の他のものとが異なる系統に属する、との判断がなされるようになり、分離された。本属とこの属とはともにヒメアブラススキ連に含まれるものの、その内部での系統関係はかなり遠く、本属と姉妹群を成すのは Chionachneチガヤ属 Imperataトウモロコシ属 Zea の3属で、本属を含むこれらの属と姉妹群となるのがジュズダマ属 Coix と、本属とはあまりにも形態の異なる群の、しかもイネ科の中でもとびきり特殊化の進んだ連中に近いことになっている。

経緯

本属は当初には Trinius によって1832年に記載されたが、この名は既に使われていたために、後に Nees が1836年に M. willdenovianum をタイプ種として記載したものである[6]。ただしこの種は現在のアシボソとされている。2009年にはC. -H. Chien et al.(2009)によって上記のミヤマササガヤ属が本属から分離独立することになった。

日本の種

日本には以下のような種がある[7]

  • Microstegium アシボソ属
    • M. fasciculatum オオササガヤ
    • M. glabratum ハマササガヤ
    • M. vimineum アシボソ

この内でアシボソは日本全土に見られる普通種であるが、他の2種は南西諸島でしか見られないものである。

利害

出典

参考文献

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