アトモキセチン
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アトモキセチン(英語: Atomoxetine)はノルアドレナリン再取り込み阻害剤の一種である[1]。日本では商品名ストラテラ。日本での適応は注意欠陥多動性障害(ADHD)である。医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律における劇薬である。
投与経路
Oral (Capsules: 10, 18, 25, 40, and 60 mg; in some countries 80 and 100 mg are also available)
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| 臨床データ | |
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| 胎児危険度分類 |
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| 投与経路 | Oral (Capsules: 10, 18, 25, 40, and 60 mg; in some countries 80 and 100 mg are also available) |
| ATCコード |
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| 法的地位 | |
| 法的地位 | |
| 薬物動態データ | |
| 生体利用率 | 63 to 94% |
| タンパク結合 | 40% |
| 代謝 | Hepatic, via CYP2D6 |
| 消失半減期 | 5 hours |
| 排泄 | Renal (>80%) and fecal (<17%) |
| 識別子 | |
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| CAS登録番号 | |
| PubChem CID | |
| DrugBank | |
| ChemSpider | |
| KEGG | |
| CompTox Dashboard (EPA) | |
| ECHA InfoCard | 100.120.306 |
| 化学的および物理的データ | |
| 化学式 | C17H21NO |
| 分子量 |
255.355 g/mol 291.820 g/mol (hydrochloride) g·mol−1 |
| 3D model (JSmol) | |
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中枢神経系の刺激薬であるメチルフェニデートとは異なり、アトモキセチンは非刺激薬とされ乱用性がない[2]。世界保健機関 (WHO) のATC分類ではN06B-精神刺激薬に分類される[3]。
開発と販売
アメリカのイーライリリー・アンド・カンパニーにより開発された。Strattera、Tomoxetin、Attentinの商品名で販売されている。
日本ではストラテラ (Strattera)の商品名で、日本イーライリリーが製造販売している。18歳未満の注意欠陥多動性障害(ADHD)に対して承認されていたが、2012年に成人期のADHDに対しても承認された[4]。
有効性
成人ADHDに対するシステマティックレビューは、偽薬に比較して小さな効果で中止率も多く、利益と危険性のバランスが悪いため使用の推奨は弱いと結論された[5]。
副作用
薬物動態
肝臓のCYP2D6で代謝される。
薬理
アトモキセチンは臨床用量でNMDA受容体拮抗作用を有する[11]。
アトモキセチンのNMDA受容体拮抗作用のプロフィールは解明されていない。最近の研究ではADHDの病態生理学にグルタミン酸機能不全が関与していることを示唆している[12][13]。
| タンパク質 | アトモキセチン(nM) | 4-ヒドロキシ-アトモキセチン(nM) |
|---|---|---|
| NMDA受容体(IC50) | 3000[11] | ? |
| セロトニントランスポーター | 77 | ? |
| ノルアドレナリントランスポーター | 5 | ? |
| ドーパミントランスポーター | 1451 | ? |
| セロトニン受容体 | 1000 以上 | ? |
| アドレナリン α受容体 | 1000 以上 | ? |
| アドレナリン β受容体 | 1000 以上 | ? |
| ドーパミン D1 & D2受容体 | 1000 以上 | ? |
| ムスカリン M1 & M2受容体 | 1000 以上 | ? |
| ヒスタミン H1 & H2受容体 | 1000 以上 | ? |
| オピオイド δ1受容体 | ? | 300 |
| オピオイド κ1受容体 | ? | 95 |
| オピオイド μ受容体 | ? | 422 |
| シグマ σ1受容体 | 1000 以上 | ? |