アブラヨタカ

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アブラヨタカ(油夜鷹・脂怪鷹、学名:Steatornis caripensis)は、アブラヨタカ目[1]アブラヨタカ科に分類される鳥類の一種である。本種のみでアブラヨタカ属を構成し、また現生種としては本種のみでアブラヨタカ目アブラヨタカ科を構成する。以前はヨタカ目に分類された。

概要 アブラヨタカ, 保全状況評価 ...
アブラヨタカ
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
Status iucn3.1 LC.svg
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: アブラヨタカ目 Steatornithiformes
: アブラヨタカ科 Steatornithidae
: Steatornis
: アブラヨタカ S. caripensis
学名
Steatornis caripensis
(Humboldt, 1817)
和名
アブラヨタカ
英名
Oilbird
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Steatornis caripensis

森林へ出て飛びながらヤシなど油分の多い果実をとる。ヤシなど油分の多い果実を食べる夜行性の鳥で、かつては太った雛を捕えて採油していたため、「油夜鷹」と命名された[2]

分布

形態

全長約46 cmないし40 - 49 cmで[2]、翼開長は約92 cm。翼は体に比べて長めで先端が尖っている。上嘴は鉤状に曲がっていて、付け根に沿って長い髭状の羽毛が生えている。脚は短いが爪は鋭い。

体の上面は茶色で、尾と翼には暗色の帯状の線が走る。頭部から尾までの全身によく目立つ白い斑が散らばっている。体の下面は上面に比べて淡い褐色である。

生態

山岳地帯の山腹にある洞穴鍾乳洞海岸海蝕洞に生息する。夜行性で、日中は洞穴内で休息を取り[2]、日没後餌を求めて外に出る。

夜行性の鳥類では唯一果実食で、もっぱらヤシ科クスノキ科カンラン科などの植物の果肉が脂質に富んだ果実を食べる。鋭い嘴で果実をちぎった後丸呑みにし、ねぐらに戻った後日中にゆっくり消化する。未消化の種子は巣の周囲に吐き出す。

洞穴内で集団で繁殖する。洞穴の岩棚の上に半消化の植物の繊維や食べかすなどを積み上げて巣を作る。同じ巣を毎年修復しながら利用する。繁殖期は通常1-5月の年1回だが、地域によっては年2回繁殖している。1腹2-4個の卵を産み、抱卵期間は約34日である。雌雄共同で抱卵する。雛は約120日で巣立ちする。

人間との関係

雛は成鳥よりも体重が重く太っており、原住民は雛を捕らえて煮詰めて油を絞り、照明用や調理用に利用していた。このことが英名Oilbirdの由来である。現在では多くの生息地で保護されており、この習慣はほとんど見られなくなった。

生息数は多いものの、生息地の環境破壊の影響が懸念されている。

脚注

参考文献

関連項目

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