アポロン的とディオニュソス的
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アポロン的(アポロンてき、ドイツ語: apollinisch)とディオニュソス的(ディオニュソスてき、ドイツ語: dionysisch)は、ニーチェが『悲劇の誕生』(1872年)で論じた対概念[1]。
芸術の二大原理は「秩序」「理性」「規則」「夢」「造形芸術」などのアポロン的なものと「混沌」「情念」「狂気」「陶酔」「音楽芸術」などのディオニュソス的なもの、という考え方[1][4][2]。
『悲劇の誕生』によれば、両者が調和的に実現したのがアイスキュロスに代表されるギリシア悲劇最盛期の祝祭共同体である[1]。しかしこの共同体は、エウリピデスの悲劇やソクラテスの哲学などアポロン的なものへの偏重によって崩壊した[1]。現在のヨーロッパもアポロン的に偏重し文化的悲惨に陥っているが、ワーグナーの楽劇が調和を再生するとされる[1][4][2]。
ニーチェは『悲劇の誕生』より前に、草稿『ディオニュソス的世界観』(1870年)でもこの対概念を使っている[3][5]。『悲劇の誕生』の後は次第に使わなくなったが、ディオニュソスには着目し続けた[3]。
影響源としてショーペンハウアー『意志と表象としての世界』やバッハオーフェンの著作があった[5]。