アリ・アスター
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経歴
青年期まで
アリ・アスターはニューヨークで生まれた。両親はユダヤ系で父は音楽家、母は詩人であり、弟がいる[1][2]。1990年、4歳のとき『ディック・トレイシー』を見に行った。アスターにとって、それが初めての映画体験となった。登場人物が炎の描かれた壁を背にマシンガンを撃つシーンを見た瞬間、興奮のあまり座席から飛び跳ねてしまった。それでも興奮が収まらず、町中を走り回り、母親を振り回したという[3]。その後、一家はイングランドに引っ越したが、ほどなくしてニューメキシコ州に移り住むことになり、青春時代を同地で過ごした[1]。
映画監督として
成長したアスターはホラー映画の製作に情熱を燃やしていた。その頃を回想して「僕は行ける範囲の全てのビデオ店に行き、その店のホラー映画コーナーにあった映画を片っ端から鑑賞した。(中略)ただ、当時の僕はホラー映画を作るのに必要なスタッフをどうやって集めたら良いのか分からなかった。(中略)取り敢えず、脚本を書くところから始めてみた。」と述べている[3]。
その後2010年、AFI Conservatoryを卒業。そこで出会ったパヴェウ・ポゴジェルスキとはその後の作品における共同作業者となった[4]。
2011年、初監督作『TDF Really Works』を発表。その後の7年間で、6本の短編映画を世に送り出した。2018年1月21日、自身初の長編映画『ヘレディタリー/継承』がサンダンス映画祭で上映され、批評家から激賞された。同作は「21世紀最高のホラー映画」とまで評され[5]、全米2,964館で封切られた。公開初週末に1,357万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場4位となった[6]。
2019年7月3日、2作目の長編映画となる『ミッドサマー』が全米公開され、批評家から高く評価された[7]。本作は『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』と同じ週に封切られ、2019年7月3日に全米2,707館で公開。公開初週末に656万ドルを稼ぎ出し、週末興行収入ランキング初登場6位となった[8]。
人物
ガイ・マディン(脚本家、監督ほか)のファンであり、学生時代に撮った作品は彼からアイデアを盗んだと語っている[要出典]。『ボーはおそれている』では『臆病者はひざまずく』(2003年、カナダ)、『Stump the Guesser』(2020年、カナダ)(原題)の影響を受けている。さらに、マディンの『Rumours』(2024年、アメリカ合衆国)(原題)では製作総指揮を務めている[9][10][11]。
日本映画が好きで、特に小林正樹について「小林監督の作品は全てが、僕に大きな影響を与えてくれた。」と語っている[12]。また「昔から大好きな映画監督」として今村昌平を挙げており、『ヘレディタリー/継承』では『神々の深き欲望』を参考に、『エディントンへようこそ』の製作にあたっては今村の作品群が「繰り返し頭に浮かんでいた」と明かしている[13]。
フィルモグラフィ
長編映画
監督作品
| 年 | 題名 | 役割 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2018 | ヘレディタリー/継承 Hereditary |
監督・脚本 | 長編映画監督デビュー作 |
| 2019 | ミッドサマー Midsommar |
||
| ミッドサマー ディレクターズカット版 Midsommar: The Director's Cut | |||
| 2023 | ボーはおそれている Beau Is Afraid | ||
| 2025 | エディントンへようこそ Eddington |
監督・脚本・編集 |
製作作品
| 年 | 題名 | 役割 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2024 | ドリーム・シナリオ Dream Scenario |
製作 | |
| 2025 | サスカッチ・サンセット Sasquatch Sunset |
製作総指揮 | |
| ブゴニア Bugonia |
製作 | 韓国映画『地球を守れ!』のリメイク[14] | |
Death of a Unicorn |
製作総指揮 | ||
| TBA | The Drama |
製作 | [15] |
Enemies |
[16] |
短編映画
| 年 | 題名 | 役割 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2011 | TDF Really Works | 監督・脚本 | |
| The Strange Thing About the Johnsons | 監督・脚本・出演 | 声の出演 | |
| Beau | 監督・脚本 | ||
| 2013 | Munchausen | ||
| 2014 | Basically | 監督・脚本・編集 | |
| The Turtle's Head | |||
| 2016 | C'est La Vie |