アルティリヌス

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復元図
ヒトとの大きさの比較図

アルティリヌスは植物食動物であり、歩いたり走ったりする際は二足歩行、とどまって食事をする際はおそらく四足歩行であった。原記載によれば体長は8 mほどだが[1]グレゴリー・S・ポールは2010年に全長6.5 m、体重1.1 tと推定している[2]頭骨の長さは760 mmで、口が幅広く、独特のアーチ状に突き出した鼻を持っており、これが名前の由来となった。

発見と命名

現在、アルティリヌスのものとして知られている全ての化石は、1981年、ソビエト・モンゴル共同調査隊によりモンゴルのドルノゴビ県にあるフフチェク累層(en)で発見されたものである。フフチェク累層は白亜紀前期、アプト期からアルブ期、1億2500万年前から1億年前に形成された地層であり、プシッタコサウルスや原始的な曲竜類であるシャモサウルスの化石が発見されている。

アルティリヌスの化石は年齢と大きさが違ういくつかの標本が知られている。ホロタイプPIN 3386/8は左側がよく保存されている頭骨と手の断片、肩帯骨盤などを含む胴体の骨で構成されている。他により断片的な頭骨も発見されており、この標本には肋骨、断片的な椎骨、1つの完全な後肢が含まれている。さらに、第3の標本は肢の骨と34個一連の尾椎が含まれる小型の個体のものである。近くでは、おそらく若い個体のものである小さくて断片的な2つの骨格が発見されている。

この恐竜の化石は最初、1952年にイグアノドンの一種として記載されたIguanodon orientalis[3]のものとされた。I. orientalisは断片的で、ヨーロッパの種I. orientalisと識別可能な特徴がほとんど無かった[4]I. orientalisには1981年に発見された標本とのみ共有する特徴はなく、後者は明らかにイグアノドン属と区別できるとして、1998年、イギリスの古生物学者デビッド・ノーマン英語版Altirhinus kurzanoviと命名した[1]

属名はラテン語で「高い」を意味するaltusと古代ギリシャ語で「鼻」を意味するῥίς(ラテン文字転写rhis所有格 rhinos)に由来する。唯一の種であるA. kurzanovi種小名は1981年に最初の化石を発見したロシアの有力な古生物学者セルゲイ・クルザーノフSergei Kurzanov)に献名されたものである[1]

分類

アルティリヌスは派生的なイグアノドン類でありハドロサウルス科の基部に位置しているとされるが、鳥脚類の系統樹でのこの属の位置についての議論はほとんど合意に至っていない。

原記載においてはイグアノドンオウラノサウルスとともにイグアノドン科(Iguanodontidae)に分類された[1]。発見された全てのアルティリヌスの標本を使用したその後の系統解析 では、イグアノドン、オウラノサウルスよりは派生的であるが、プロトハドロスProtohadros)、プロバクトロサウルスおよびハドロサウルス科よりは基部であるという結果が得られている(Head, 2001; Kobayashi & Azuma, 2003; Norman, 2004)[5][6][7]。Head, 2001およびKobayashi & Azuma, 2003ではともにアルティリヌスとハドロサウルス科の間にエオランビア(Eolambia)を配置している一方、Norman, 2004ではアルティリヌスとエオランビアでクレードを形成するとしている。

Kobayashi & Azuma, 2003ではフクイサウルスがアルティリヌスのちょうど基部に配置されている[6]

生態

出典

関連項目

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