アルベール・ラヴィニャック
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パリ音楽院においてアントワーヌ・フランソワ・マルモンテルとフランソワ・ブノワおよびアンブロワーズ・トマに師事し、後に自らも和声法の教師として母校の教壇に立った。主要な門人にヴァンサン・ダンディやガブリエル・ピエルネ、アメデー・ガストゥエ、フローラン・シュミット、フィリップ・ヤルナハらがいる。著作を通じて音楽理論家として名を遺した。
作曲家として広く知られているわけではないが、それでも8手のためのピアノ曲《ギャロップ行進曲(Galop Marche)》はたびたび演奏されている。
指揮者としても活動し、1864年3月に、わずか18歳で、ハルモニウムを弾きながらロッシーニの《小荘厳ミサ曲》の非公開初演を指揮した。
著作
ラヴィニャックは『音楽事典(フランス語: Encyclopédie de la Musique)』の編集者であった。また、リヒャルト・ワーグナーの楽劇を論じた著作集『バイロイト詣で(Le Voyage artistique à Bayreuth)』は比較的人気があり、ワーグナーのライトモティーフの分析が含まれている。
- 『聴音書き取りの理論と実践・完全篇』(Cours complet théoretique et pratique de dictée musicale) (1882年)
- 『足鍵盤の流儀』(École de la pédale) (1889年)
- 『音楽と音楽家』(La musique et les musiciens) (1895年、英訳版は1905年)
- 『バイロイト詣で』 (Le voyage artistique à Bayreuth) (1897年)
- 『音楽事典・音楽学校事典』 (Encyclopédie de la musique et dictionnaire du conservatoire) (編纂:1913年以降)
要約された著作『音楽と音楽家(La Musique et les Musiciens)』は、楽曲構成法や楽曲素材についての概論であり、作曲者の歿後も重版を続けた。同書の中でラヴィニャックは、楽器ごとや調性ごとの細かい特徴について[1]、かつてエクトル・ベルリオーズがしたような方法で色分けしている。
- ロ長調:活気
- ホ長調:晴れやかさ・温もり・愉しさ
- イ長調:率直さ・朗々たる響き
- ニ長調:悦ばしさ・輝かしさ・鋭敏さ
- ト長調:田舎風・陽気さ
- ハ長調:単純・素朴・平凡さ
- ヘ長調:牧歌風・質朴さ
- 変ロ長調:高雅・優美
- 変ホ長調:豪胆さ・勇猛さ
- 変イ長調:穏やかさ・慰撫、または尊大さ
- 変ニ長調:魅力・甘美さ・透明感
- 変ト長調:穏和・静けさ
- 嬰ト短調:厳粛さ
- 嬰ハ短調:非情さ・悲惨さ・甚だしい陰鬱さ
- 嬰ヘ短調:荒々しさ、または軽妙さ・霊妙さ
- ロ短調:野性味、気魄のある厳粛さ
- ホ短調:悲しみ、焦り
- イ短調:単純・素朴・悲しさ・質朴さ
- ニ短調:真面目さ・激しさ
- ト短調:憂鬱・内気
- ハ短調:憂鬱・ドラマ・凶暴性
- ヘ短調:陰気・不機嫌・エネルギー
- 変ロ短調:弔い・神秘
- 変ホ短調:深い悲しみ
