アンサールは、いくつかの戦いにおいてムハンマドを援助している。最初期のものではブワートへの遠征がある。ムハンマドが命じたアル=アブワ襲撃の一か月後、ムハンマドは自ら、ムハージルーンとアンサールなどからなる200人を率いて、クライシュ族の商人が通る隊商ルート上にあるブワートへ向かった。そこには、クライシュ族のウマイヤ・イブン・ハラフ率いる100人の騎兵に護衛された、1500頭のラクダの群れが向かっていた。この遠征の目的はこの豊かなクライシュ族の隊商から略奪をすることにあった。しかしながら、戦闘は起きず、襲撃の戦利品は得られなかった。なぜなら、隊商がそれまで知られていない未踏のルートをたどったからである。そこでムハンマドはアル=ハバル(al-Khabar)砂漠にあるザート・ル=サク(Dhat al-Saq)というところに行き、アッラーフに祈りをささげてモスクを建てた。これが何人かのアンサールが参加した最初の遠征である。[1][2]