イチゴノキ属
From Wikipedia, the free encyclopedia
名前
この属の北アメリカに分布する種類は「マドロン」(Madrone)と呼ばれる。これはスペイン語でイチゴノキを意味する madroño に由来する。この呼びかたはカナダでは使われない。ヨーロッパ種は、この果実がイチゴに似ているところから、ストロベリー・ツリーとも呼ばれる。ある種はただ単に属名で呼ばれる。アメリカ合衆国においては、南オレゴンと北カリフォルニアでは、シスキュー山脈を境界として南側で "Madrone"、北側では "Madrona" と呼ばれる[2]。ブリティッシュ・コロンビアにおいては、ただ単に属名で知られる[3][4]。これらの名称はすべて単一種、すなわち北カリフォルニアと太平洋岸北西部に野生する A. menziesii を指す。
現在ではイワナシ属(Epigaea)、クマコケモモ属(Arctostaphylos)、シラタマノキ属(Gaultheria)の各属に分類されるいくつかの種は、過去にはイチゴノキ属に分類されていたことがある。この過去の分類の名残りとして、Epigaea repens は「トレイリング・アルブツス」("trailing arbutus")という別名を持つ。
種
イチゴノキ属およびその近縁属のリボソームDNAによる分子系統学的解析によれば、イチゴノキ属は側系統群であり、地中海地方のイチゴノキ属は北アメリカ北西部の同属種よりもむしろクマコケモモ属(Arctostaphylos)、ウラシマツツジ属(Arctous)、Comarostaphylis、Ornithostaphylos、それにXylococcusなどの各属に近いことが示唆されている。地中海群と北西アメリカ群の分岐は、古第三紀/新第三紀の境界で発生したと推測されている[5]。
旧世界
- Arbutus andrachne L.(Greek Strawberry Tree).
- 南東ヨーロッパと西南アジアに分布。
- Arbutus canariensis Veillard ex Duhamel
- カナリア諸島に分布。
- イチゴノキ Arbutus unedo L.
- A. unedo および A. andrachne の分布が重なる地域では、両者の自然交配種が見られる。交配種は普通果実はできず、交配種が種子から繁殖することはまずないが、この交配種 Arbutus × andrachnoides(シノニム A. × hybrida、または A. andrachne × unedo)は両親の特徴を受け継いでいる。
新世界
- Arbutus arizonica (Gray), Sarg.
- Arbutus glandulosa Mart. & Gal.
- 南・中央メキシコに分布。
- Arbutus menziesii Pursh
- 南ブリティッシュ・コロンビアから中部カリフォルニアにかけての北アメリカ西岸部、シエラネバダ山脈の西斜面、太平洋岸山地などに分布。
- Arbutus peninsularis
- メキシコのバハ・カリフォルニア半島に分布
- Arbutus tessellata
- メキシコに分布
- Arbutus xalapensis Kunth
交配種
- Arbutus 'Marina' - A. menziesii の交配種と考えられる。