イボタヒョウタンボク

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イボタヒョウタンボク
長野県茅野市 2025年5月下旬
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク上類 Superasterids
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : キキョウ類 Campanulids
: マツムシソウ目 Dipsacales
: スイカズラ科 Caprifoliaceae
: スイカズラ属 Lonicera
: イボタヒョウタンボク
L. demissa
学名
Lonicera demissa Rehder (1920) var. demissa[1]
シノニム
和名
イボタヒョウタンボク(水蠟瓢箪木)[3]

イボタヒョウタンボク(水蠟瓢箪木、学名: Lonicera demissa)は、スイカズラ科スイカズラ属落葉低木。高さ1-4mの低木で、は中空で密に分枝する。5-7月に花柄の先に淡黄色のを背中合わせに2個ずつつけて咲く[3][4][5][6]

高さは1-4mになり、は細かく密に分枝する。若いは紫褐色で、短く曲がった軟毛が生える。枝の髄は早くなくなり、中空になる。の樹皮は灰褐色になり、古くなると縦に裂ける。は対生し、葉身は長さ1.5-4cm、幅8-20mmの倒卵形から長楕円形で小さく、先端は鈍頭で短くとがり、基部はくさび形になる。葉の縁は全縁、葉の両面に軟毛が密生する。葉柄は短く、長さ1-4mmになる[3][4][5][6]

花期は5-7月。花柄は枝先の葉腋から出て、立ち上がって長さ5-15mmあり、短く曲がった軟毛が生え、花柄の先に2個の花が背中合わせにつく。子房の基部に2個のがあり、線状披針形で、長さ2-8mm、毛が生える。小苞は小さく長さ1-1.5mm、離生し、毛が生える。子房は下位で離生し、3室ある。片は長さ0.8mm、5裂し、毛が生える。花冠は明らかな2唇形で黄白色、後に汚黄色になり、長さ8-13mm、花冠筒部は長さ3-3.5mm、下腹部は膨らみ、上唇は4裂し、長さ6-8mmになり、下唇は幅2mmになり、下に垂れる。雄蕊は5個あり、花糸は花冠と同長、基部に毛があり、花冠筒部に合着し、は長さ1.5mmになる。雌蕊は1個、花柱は雄蕊より短く、柱頭は頭状になる。果実は径4-8mmになる球状の液果で、2個ずつ並ぶが合着はせず、9-10月に赤く熟す。果実は有毒。種子は長さ2.5-3mmで、卵円形になる。染色体数2n=18[3][4][5][6]

分布と生育環境

日本固有種[7]。本州の中部地方山梨県長野県静岡県に分布し、富士山八ヶ岳南アルプスなどの標高1,000-2,000mの山地の林中に生育する[3][5]

名前の由来

和名イボタヒョウタンボクは、「水蠟瓢箪木」の意で[3]、葉がモクセイ科イボタノキ(水蠟の木)に似たヒョウタンボクの仲間の意味である[3][6]

種小名(種形容語)demissa は、「沈んだ」「軟弱の」の意味[8]

種の保全状況評価

国(環境省)のレッドデータ、レッドリストの選定状況はない。都道府県別では、群馬県と埼玉県が絶滅危惧IA類(CR)になっている[9]

下位分類

本種を基本変種とする変種キタカミヒョウタンボク Lonicera demissa Rehder var. borealis H.Hara et M.Kikuchi (1961)[10]がある。岩手県北上山地に固有で、基本変種と比べ、葉や花が大きい[7]。山形県のものは、小苞の基部が合着することから[5]クロブシヒョウタンボク Lonicera kurobushiensis Kadota (2001)[11]として分類する見解がある[5]

ギャラリー

脚注

参考文献

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