イラティ層

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パラナ盆地の内海 (通称"メソサウルスの海") の古地理地図

イラティ層英語: Irati Formation)は、南米ブラジルパラナ盆地英語版に存在するペルム紀前期(2億7800万年前)の地層である[1]。命名者は米国の地質学者イスラエル・C・ホワイト英語版による[2]。露頭はブラジル南東部(ゴイアス州・マットグロッソ州・サンパウロ州・パラナ州・サンタカタリーナ州・リオグランデ・ド・スル州・マットグロッソ・ド・スル州)などに存在する。地層は主に黒色頁岩炭酸塩岩で構成され、これは当時のイラティ層に塩分濃度の高い水域(塩湖ラグーン内海など)が広がっていたことによると考えられている[3]

なおウルグアイのマングルッロ層英語版やアフリカ南部のホワイトヒル層英語版と地理的な繋がりが深く、これらの地層では共通の化石が発見されている(生物相の項を参照)。

イラティ層にはイラティ-ホワイトヒル海(Irati-Whitehill Sea)、あるいはホワイトヒル-イラティ海(Whitehill-Irati Sea)と呼ばれる推定500万平方キロメートルの水域が存在した[4]。イラティ-ホワイトヒル海は上部ドウィカ(Upper Dwyka)の頃は純粋な海水で満たされていたものの、イラティ層やホワイトヒル層が堆積した時代では汽水に変化していたと推測されている。これはパラナ盆地南部の地殻変動が原因であると指摘されている[5]

イラティ-ホワイトヒル海では生物の大量死が突発的に発生することがあった。死因には水底の硫化水素による食物連鎖(Food Web)の崩壊・ガス中毒、そして激しい海流による溺死などが原因として提示されている[6]

最終的にイラティ-ホワイトヒル海は、約2億7700万年前のサン ラファエル造山運動(San-Rafaelic Orogeny)で外部の海洋と隔離されたことで消失したとする研究がある[4]

生物相

出典

参考文献

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