インターロイキン-24

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インターロイキン-24: interleukin-24、略称: IL-24)は、ヒトではIL24遺伝子によってコードされているサイトカインである。IL24遺伝子は1番染色体に位置している[1]

IL-24はIL-10ファミリー英語版に属するサイトカインであり、2種類のヘテロ二量体型受容体(IL-20R1英語版/IL-20R2英語版IL-22R1英語版/IL-20R2)を介してシグナルを伝達する。このインターロイキンがん抑制タンパク質として発見されており、Mda-7(melanoma differentiation-associated 7)という名称でも知られている。IL-24は特定の転写因子STAT1STAT3)の活性化を誘導することで細胞生存と増殖を制御しているようである。IL-24は主に活性化された単球マクロファージTh2細胞から放出され[2]、皮膚、肺、生殖組織に作用する。IL-24は、創傷治癒関節炎乾癬がんにおいて重要な役割を果たしている[3][4][5]。いくつかの研究では、IL-24への曝露後にがん細胞/細胞株に細胞死が生じることが示されている[6][7]

IL-24の構造は、受容体サブユニットIL-22R1とIL-24を柔軟なリンカーで連結することで得られたIL-24/IL-22R1/IL-20R2複合体の結晶構造解析によって明らかにされた。構造からは大部分のサイトカインに存在する分子内ジスルフィド結合がIL-24には存在しないことが明らかにされ、他のサイトカインと比較してIL-24が不安定であるのはこのことが理由となっている可能性が高い[8]

IL-24は分泌タンパク質であり、酵母、イヌ、ネコ、ウシ、サルなどさまざまな生物種で配列相同性がみられる、進化的に高度に保存されたタンパク質である。IL24遺伝子はヒトでは他のIL-10ファミリーのいくつかの遺伝子とともに染色体1q32-33領域に位置しており、7個のエクソンと6個のイントロンから構成される。IL-24タンパク質は206アミノ酸から構成され、約24 kDaであると予測されている[9]。ただし、IL-24のシグナルペプチドは51アミノ酸とヒトの関連する他のサイトカインよりも2倍程度長く、分泌された単量体の予測サイズは18.3 kDaである[8]。IL-24の101番から121番のアミノ酸には、IL-10ファミリーの他のメンバーと共通するIL-10シグネチャーモチーフが存在する。IL-24は分子間でジスルフィド結合を形成し、機能的活性を有する二量体を形成する可能性がある。また、IL-24には1つもしくはそれ以上のエクソンを欠くスプライスバリアントが同定されている[9]

機能

IL-24はサイトカインとして機能する。正常な生理学的機能は、創傷治癒(正常な皮膚細胞では創傷治癒時のケラチノサイトの増殖を抑制する[10])や細菌(結核菌ネズミチフス菌緑膿菌など)による疾患からの保護と関連づけられている。また、乾癬関節リウマチ脊椎関節炎英語版などの自己免疫疾患においても重要である。

JAK-STAT経路における役割

IL-24は2種類の膜受容体(IL-22R1/IL-20R2とIL-20R1/IL-20R2)を介して機能し、これら2種類の受容体の細胞質ドメインを介してJAK-STAT経路が同時に活性化される[11]。IL-24はクラス2サイトカイン受容体英語版と相互作用するサイトカインであり、IL-24が結合する受容体サブユニットはIL-20サブファミリーサイトカイン(IL-19IL-20、IL-24)やIL-22で共有されており、これらのサイトカインは全てIL-20R2を介したシグナル伝達を行う[11]

IL-24はIL-10などと同じグループに属するサイトカインであるが、免疫系に対する作用は異なる。IL-10は炎症や免疫を抑制するサイトカインであるのに対し、IL-24は免疫系の働きを調節するサイトカインである。正常な生理的役割以外にも、IL-24は腫瘍の成長、浸潤、転移血管新生を阻害する[12]

さまざまな細胞によるIL-24の産生

IL-24は、骨髄系細胞(微生物産物に応答してTLRを介して産生される)、リンパ球、そしてサイトカイン刺激に応答して上皮細胞でも産生される。IL-24は初回刺激後のCD8+T細胞の増殖を弱め、無制御なT細胞応答を防いでいる。また、抗IgM抗体とCD40L英語版による処理後には、B細胞でもIL-24の発現が誘導される。メラノサイトなどのリンパ球以外の細胞でも、サイトカイン刺激に応答してIL-24が産生される場合がある[13]

がん

出典

外部リンク

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