インティファーダをグローバル化せよ

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「GLOBALIZE THE INTIFADA」と書かれた横断幕を掲げて行進する若者たち(2025年9月22日、イタリア)。

インティファーダをグローバル化せよ」(インティファーダをグローバルかせよ、英語: Globalize the intifada)は、反シオニズムのスローガンであり、イスラエルによるパレスチナ占領に対するパレスチナ人の抵抗運動を国際的に支持するために使用されてきた。「インティファーダ」はアラビア語で「振るい落とす」を意味し、現代では民衆蜂起や反乱を意味する。

パレスチナの文脈において、イスラエルの占領に対するパレスチナ人の蜂起であるインティファーダ(第1次インティファーダ第2次インティファーダも参照)を「グローバル化(globalize)」するというのは、イスラエルへの抵抗の精神や行動を地域的文脈を超えて、世界的ムーブメントに広げようということを示している[1][2][3]。一方で、政治的暴力やテロリズム反ユダヤ主義を煽り立てるものだとして、複数のユダヤ人団体から非難の的となっている[4][5][6]

2025年ニューヨーク市長選挙において

「インティファーダをグローバル化せよ」というスローガンは、「たった一つの解決策しかない、インティファーダ革命だ」や「勝利までのインティファーダ」(intifada until victory)といったバリエーションとともに、様々な反シオニズムの抗議行動でシュプレヒコールとして用いられてきた[7][2][8]。2023年10月7日以降のイスラエルの行為に対する非難としても用いられている[6][9]。スローガンの使用者によれば、「植民地主義的な暴力と抑圧」に対する抵抗の掛け声としてこれを選択している[10]。「ニューヨークからガザまでインティファーダをグローバル化せよ」といった応用もある[11]

2002年4月、米国の反戦デモ参加者は、第2次インティファーダやイラク問題を含む中東への米国の介入や人種的正義に懸念を表明するスローガンのプラカードを掲げた[12]

2023年10月7日のハマース主導の対イスラエル攻撃のすぐ後、クーパー・ユニオンのキャンパス内で学生たちが「インティファーダをグローバル化せよ」などと叫んだ。10月7日にハマースが連行した人質を載せたプラカードを掲げる親イスラエル派学生との間で緊張が走り、ニューヨーク市長エリック・アダムス英語版は「学生には平和的に抗議する権利があるが、私たちの街では憎悪(この場合反ユダヤ主義)は許されない」とTwitterに投稿した。ニューヨーク市警察によればこの親パレスチナデモは事前に予告されたもので、デモを代表する学生たちは声明文で参加者にはユダヤ人学生も多分に含まれていたと述べた[13][14]

2023年12月、ロンドンでこのスローガンの横断幕を掲げたことで1986年公共秩序法英語版に基づき9人が逮捕された[15]。2024年5月にもパレスチナ連帯のデモで、類似するスローガン「インティファーダ、革命!」(Intifada, Revolution!)がロンドン中心部において使用され、警察の捜査が行われた[16]

2025年6月、2025年ニューヨーク市長民主党予備選挙英語版戦の最中、『ザ・ブルワーク英語版』のインタビューでゾーラン・マムダニは「インティファーダをグローバル化せよ」のフレーズについて質問された。マムダニはこれを暴力や反ユダヤ主義を呼びかけるものではなく、パレスチナ人の人権のための象徴的な呼びかけだと説明し、「これらの言葉は人それぞれに異なる意味を持ち、…私は暴力のいかなる扇動にも反対の立場であることを明確にしてきた」とも述べた[17]。また、「インティファーダ」はアメリカ合衆国ホロコースト記念博物館(USHMM)がナチス・ドイツ占領下のヨーロッパにおけるユダヤ人レジスタンス英語版ワルシャワ・ゲットー蜂起)を指すためのアラビア語訳としても使用していたと述べた[17][18][19]。同月後半の『The Brian Lehrer Show』で、再度このフレーズについて問われた際には、「これは私が使うような言葉ではない。私が使う言葉は明瞭さを重視するもので、そして市長は言葉を監視する立場にあるとは考えていない」と答えた[20]

ザ・ブルワークのインタビューにおけるマムダニの見解は、USHMMや下院議員ダン・ゴールドマン英語版アメリカユダヤ人委員会テッド・ドイチ英語版名誉毀損防止同盟ジョナサン・グリーンブラット英語版世界ユダヤ人会議の元副議長マーク・シュナイアー英語版などのユダヤ系著名人から非難を浴びた[21][19][18][22]。USHMMはマムダニを名指しこそしなかったものの、「『インティファーダをグローバル化せよ』をサニタイズするために博物館とワルシャワ・ゲットー蜂起を悪用することは、非常識であり特に生存者に対して侮辱的である。1987年以降ユダヤ人はその旗印の下で攻撃され殺されてきた。全ての指導者はその使用と歴史の悪用を非難しなければならない」と声明した[18]。ユダヤ人で市会計監査官・同選挙候補のブラッド・ランダー英語版は、「私はそのフレーズは好きではない…しかし彼はユダヤ系ニューヨーク市民と我らの権利を守るだろうと信じている」と述べてマムダニを擁護した[23][21][24]

反発と擁護

脚注

関連項目

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