ウィリアム・バクスター
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研究内容・業績
- バクスターの代表作は1992年に出版した『古代中国語音韻学ハンドブック』で、この本でバクスターは上古音の新しい再構を行った。バクスターは伝統的な資料(『詩経』の押韻・形声文字の声符・中古音)を使いながらも、従来の韻部を異なる主母音を持つ複数の韻に分けた(たとえば元部は -an -en -on の3種類に分かれるとした)。バクスターの再構した上古音は a e o i ɨ u の 6つの主母音を持つ。バクスターの師であるボドマンの体系も6母音だが、ボドマンの体系がシナ・チベット語族の比較によって得られたのに対し、バクスターの体系は『詩経』の押韻の分析によって得られたという点が異なる。
- 音節末子音については、ベルンハルド・カールグレン以来の有声子音を排除した。音節頭子音や介母音についてはボドマンやエドウィン・プリーブランク・李方桂の影響が強いが、韻の再構にくらべると根拠が充分とは言えず、後に改訂している。