ウェスト彗星
From Wikipedia, the free encyclopedia
| ウェスト彗星 West | |
|---|---|
| 仮符号・別名 | C/1975 V1 = 1975n = 1976 VI, C/1975 V1-A(A核) |
| 分類 | 彗星 |
| 軌道要素と性質 元期:J2000.0,1976年3月3日 (JD 2,442,840.5)[1] | |
| 軌道長半径 (a) | 6780.2068966 au[1] |
| 近日点距離 (q) | 0.196626 au[1] |
| 遠日点距離 (Q) | 13,560.2171671 au[1] |
| 離心率 (e) | 0.999971[1] |
| 軌道傾斜角 (i) | 43.0664度[1] |
| 近日点引数 (ω) | 358.4270度[1] |
| 昇交点黄経 (Ω) | 118.9240度[1] |
| 平均近点角 (M) | 0.0000120度[1] |
| 前回近日点通過 | 1976年2月25.22160日 (UT)[1] |
| 次回近日点通過 | - |
| 発見 | |
| 発見日 | 1975年8月10日 |
| 発見者 | リチャード・ウェスト |
| ■Template (■ノート ■解説) ■Project | |
ウェスト彗星(ウェストすいせい、Comet West; C/1975 V1)は1975年11月にヨーロッパ南天天文台 (ESO) のリチャード・マーティン・ウェストによって発見された彗星である。近日点通過後の1976年3月には肉眼でも見られる大彗星となり、20世紀を代表する美しい彗星として知られている。
1970年代半ばに、チリにあるヨーロッパ南天天文台のラ・シヤ天文台では、南天をカバーする写真星図を作成するプロジェクトが進められていた。このために ESO では口径1mのシュミット式望遠鏡を用いて長時間露出の掃天撮影を行なっていた。撮影した写真乾板はスイスのジュネーヴに送られ、そこで研究者による調査が行なわれた[2]。
1975年11月5日、チリから届いた一連の乾板を調べていたリチャード・マーティン・ウェストは、9月24日に撮影された乾板に彗星らしき像が写っているのを発見した。発見位置はけんびきょう座付近で、光度は14 - 15等と推定された。この天体は2-3秒角のコマを持ち、約10秒の長さの尾も見られた。さらにウェストは別の乾板にもこの天体が写っていないかどうかを調べたところ、8月10日と8月13日につる座付近を撮影した乾板にも淡い尾を持つ天体が写っていることを発見した。この時の光度は16-17等だった[2]。ウェストは、3つの乾板から得られた結果を国際天文学連合第6委員会のブライアン・マーズデンに報告し、マーズデンから1975年11月6日発行の国際天文学連合回報 (IAUC2860) で公表された[3]。