ウエストン ビット エンタテインメント
かつて日本に存在したゲーム開発会社
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株式会社ウエストン ビット エンタテインメント(westone bit entertainment)はかつて東京都墨田区向島に所在したソフトハウス(コンピューターゲームソフト開発会社)である。
概要
元テーカン(後のコーエーテクモゲームス)の西澤龍一と石塚路志人[1]が1985年に設立。 初期の作品であるワンダーボーイ、モンスターワールドシリーズが代表作。
設立当初の社名は、コンピューターのキーボードにあるESCキーから「エスケイプ」と名付けていた。しかし、知人から「会社は信用第一だから、この社名は逃げ出すみたいでよくない」と指摘され、1987年、創業者である西澤と石塚の姓を一文字ずつ組み合わせた[2]「ウエストン(西=ウエスト+石=ストーン)」へ社名変更[3]。
2010年まで在籍していた坂本慎一が後年のインタビューで語ったところによると、『モンスターランド』のヒットによりウエストンの評価が上がり、新卒採用が増えた一方、少人数での開発で多額のロイヤリティを得られることから開発ラインを増やした分もっと儲かると思うようになり、ゲームをどんどん出すようになってしまったという[4]。また、家庭用ゲーム機ではハドソンとの付き合いが深かったため、『あっぱれ! ゲートボール』など同社の作品にもかかわるようになった[4]。
その後、西澤のすすめにより、坂本も役員に加わった[4]。1995年ごろには坂本がディレクターとして活動するようになった[4]。
一方西澤はウエストン中期の様子について、予定をオーバーしても納得するまで作っていても評価を得られ、開発予算をオーバーしても売り上げで取り返すことをつづけていくうちにそれが当たり前になってきたが、次第にそれが許されなくなり状況が変わっていったと明かしている[5]。また、このころ西澤が開発現場を離れた後にテコ入れとして呼び出されるケース[注釈 1]が出てくるようになり、誰でもゲームを作れるわけではないことを思い知らされたと、西澤は後年述懐している[5]。
1999年、西澤はビクターインタラクティブソフトウェアのプロデューサーと出会い、11歳の娘がいるという共通点をきっかけに、彼女たちが楽しめるようなゲームとしてPlayStation用ソフト『 ミラノのアルバイトこれくしょん』を世に送り出した[6]。西澤によると同作は20000本も売れなかったが、のちにプレミアがついたという[6]。
2000年4月に「ウエストンビットエンタテインメント」へ社名変更を行った。以降は受託開発が多く、坂本慎一と栗原孝典の二人がプロジェクトを進めることがほとんどだった[5]。また、2001年には西澤が利益の確保がしやすいWeb系の仕事をするために(株)ビットエンジェルを設立した[5]。一方、ウエストンはヒット作に恵まれず、かつ売り上げがピーク時より減少していたことから、事業を休止していた。
2014年9月24日に(株)ウエストンビットエンタテインメントと、関連の(株)ビットエンジェルが、東京地裁より破産開始決定を受けた[7]。
後にウエストンビットが所有する権利は西澤龍一[8]や、LAT代表取締役の藤原三二[9]に引き継がれ、ワンダーボーイシリーズの新作等が開発し続けられている。
主な開発タイトル
制作年度は日本国内版のクレジット表記に準拠。
| 作品名 | 発売年 | プラットフォーム |
| 備考 |
|---|---|---|---|---|
| ワンダーボーイ | 1986年 | AC | セガ | |
| ワンダーボーイ モンスターランド | 1987年 | AC | セガ | |
| JAWS | 1987年 | NES | LJN[10] | |
| ワンダーボーイIII モンスター・レアー | 1988年 | AC | セガ | |
| あっぱれ!ゲートボール | 1988年 | PCE | ハドソン[11] | |
| 魔神英雄伝ワタル外伝 | 1989年 | FC | ハドソン | |
| 青いブリンク | 1990年 | PCE | ハドソン | |
| オーライル | 1990年 | AC | セガ | |
| アドベンチャーアイランド | 1990年 | PCE | ハドソン | 海外で1989年に発売されたセガ・マスターシステム用ソフト『モンスターワールドII ドラゴンの罠』の移植版。 |
| ワンダーボーイV モンスターワールドIII | 1990年 | MD | セガ | |
| パワーイレブン | 1990年 | PCE | ハドソン | |
| ライオットシティ | 1990年 | AC | セガ | |
| 時計じかけのアクワリオ | 1992年 | AC | ロケテストのみで未発売、2021年に家庭用ゲーム機で発売。 | |
| モンスターワールドIV | 1994年 | MD | セガ | |
| ブラッド・ギア | 1994年 | PCE | ハドソン | |
| 結婚 -Marriage- | 1995年 | SS | 小学館プロダクション | |
| ダークハーフ | 1996年 | SFC | エニックス | |
| ヴォルケンクラッツァー 審判の塔 | 1996年 | PS | アスミック | |
| ウィリーウォンバット | 1997年 | SS | ハドソン | |
| 装甲騎兵ボトムズ外伝 青の騎士ベルゼルガ物語 | 1997年 | PS | タカラ | |
| 卒業III 〜Wedding Bell〜 | 1997年 | PS・SS | 小学館プロダクション | |
| 卒業M 〜生徒会長の華麗なる陰謀〜 | 1998年 | PS | イースリースタッフ | |
| ミラノのアルバイトこれくしょん | 1999年[6] | PS | ビクターインタラクティブソフトウェア | |
| アキハバラ電脳組パタPies! | 1999年 | DC | セガ | |
| 爆釣タイピング 釣りバカ日誌 | 2000年 | Win | 小学館プロダクション | |
| フィッシュアイズ ワイルド | 2001年 | DC | ビクターインタラクティブソフトウェア | |
| デ・ジ・キャラット ファンタジー | 2001年 | Win・DC | ブロッコリー | |
| 新・正統派恋愛タイピング サラダデイズ | 2001年 | Win | 小学館プロダクション | |
| 新世紀エヴァンゲリオン 綾波育成計画 | 2002年 | DC | ブロッコリー | |
| 新世紀エヴァンゲリオン 綾波育成計画withアスカ補完計画 | 2003年 | PS2 | ブロッコリー | |
| プリンセスメーカー4 | 2005年 | PS2 | サイバーフロント | |
| リラックマ 〜おじゃましてます2週間〜 | 2005年 | PS2 | インターチャネル | |
| シークレット オブ エヴァンゲリオン | 2006年 | PS2 | サイバーフロント |