ウチワヤンマ

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飛翔の40倍高速度撮影

ウチワヤンマ(団扇蜻蜒、学名: Sinictinogomphus clavatus)は、トンボ目サナエトンボ科昆虫の一種。

中国朝鮮半島日本ネパールミャンマータイベトナムロシア北東部に分布する[1]

日本の本州四国九州に分布する[3]

特徴と形態

全長70-87mmで、腹長が49-60mm、後翅長が40-51mmになる。脚には黄斑がある[4]

オス、メスともに腹部の第8節には、黄色を黒色で縁取ったうちわ状の広がりがある[5]タイワンウチワヤンマにも同様な広がりがあるが、色は黒色のみであり、大きさも少し小さい[4]

名称に「ヤンマ」と付くが、ヤンマ科ではなくサナエトンボ科である。ヤンマ科は頭部の複眼が接しているが、サナエトンボ科は頭部の複眼が接していない。また、長時間飛行するヤンマ科に比べ、サナエトンボの仲間はある程度飛翔したらすぐに止まって休むことも特徴である。ウチワヤンマと同様に、コオニヤンマもサナエトンボ科である。

生態

オスは水辺の岸近くの枝先などに留まる。平地、丘陵地の深くて水面の開けた池や湖(湖底は砂泥で少し汚れた水質)に生息する[5]

成熟したオスは縄張りをもち、水面から出た杭などの突起物の先端に静止して占有する。交尾も同様な場所の先端で静止して行う。その後、交尾態のまま飛び回って産卵場所となる水面の浮遊物を探し、見つけると連結を解いて産卵する。産卵はメス単独で行われ、ホバリングをしながら腹部の先で間欠的に浮遊物を打つ。卵は、糸で連なっている。卵の期間は、1-2週間程度であり、幼虫で1-2年間を過ごす。幼虫は水深の深いところで生活する。[4]

保全状況評価

国際自然保護連合(IUCN)により、軽度懸念(LC)の指定を受けている[1]

日本では以下の都道府県で、レッドリストの指定を受けている[6]

近縁種

タイワンウチワヤンマ Ictinogomphus pertinax

海外では、亜種S. c. phaleratus (Selys, 1854)が記載されているが、分類の検討がなされていない[4]

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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