エイドリアン・ボールト
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1889年、チェスター生まれ。ウェストミンスター・スクール在籍中のディナー・パーティでエドワード・エルガーと出会い、この時エルガーから自作の総譜を見せられつつ解説を受けた。その後オックスフォード大学を経てライプツィヒ音楽院に入学、マックス・レーガーに作曲を師事。また、この時期にライプツィヒで活躍していたアルトゥール・ニキシュにも指揮法を師事、大きな影響を受けた。
1914年、コヴェント・ガーデン王立歌劇場の音楽スタッフとしてプロデビュー。1918年、グスターヴ・ホルストの組曲『惑星』の試演、翌1919年、「金星」と「海王星」を除く初演を指揮。
1920年、初演以来忘れられていたエルガーの交響曲第2番を再演して成功を収め、この作品が再評価されるきっかけを作った。これに対し、作曲者のエルガーはボールトに手紙を書いて業績を称えた。同年にはレイフ・ヴォーン・ウィリアムズの『ロンドン交響曲』改訂版の初演にも携わった。
1924年にバーミンガム市交響楽団指揮者、次いで1930年にBBC交響楽団の初代首席指揮者に就任。この時期ボールトは同時代の音楽にも目を向けており、アルバン・ベルクの『ヴォツェック』のイギリス初演などを指揮した。
1951年、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団首席指揮者となった。1959年 - 1960年には再びバーミンガム市響の音楽監督を務めた。
1966年10月30日、史上最大の交響曲、管弦楽曲であるハヴァーガル・ブライアンの交響曲第1番「ゴシック」をBBC交響楽団とプロオーケストラとして初演。この演奏は録音されており、長らく海賊盤として出回っていたが、2009年にTESTAMENTレーベルより正規盤が発売された。