全4部からなり、演奏時間は約18分。全曲は切れ目なく演奏される。
- 第1部 婚礼(The Wedding)
- エグモントとバイエルン公女ザビーナ(英語版)との婚礼を描く部分。冒頭にユーフォニアムの独奏で現れる旋律はエグモントを表わすもので、この後の部分でも繰り返し扱われる。続いてルネサンス風の軽快な舞曲となり、16世紀の婚礼の雰囲気を再現する。後半になると音楽にスペイン風の雰囲気が漂いはじめ、スペインによるオランダの支配が暗示される。
- 第2部 フィリプスとエフモント(Filips & Egmont)
- テンポを上げると、ギターと打楽器の伴奏に乗ってソプラノサックスに"Diabolica"(邪悪に)と指示された主題が現れ、フェリペII世(題名の"Filips"はオランダ語表記)の暴君としての性格を描写する。そこにエグモントの主題が静かに現れ、王への忠誠と正義感の間で悩むエグモントを描写する。やがて二つの主題が同時に現れると荒々しく盛り上がっていき、二人の対立が表現される。クライマックスが鎮まるとギターによるカデンツァが残り、次の部分に続く。
- 第3部 「分別は命運に後れる」(ラテン語: Fato prudentia minor)
- 題名はエグモントのモットー。音楽は葬送行進曲となり、フェリペII世に囚われ処刑台に向かうエグモントの姿を描写する。高まっていく嘆きの声が急に断ち切られると、斬首が行われ、周囲は重苦しい空気に包まれる。
- 第4部 スペインに反抗する同盟(United against Spain)
- エグモントの死後に起こるオランダ独立戦争を描く部分で、不安げな序奏に続いてトロンボーンに戦闘的な主題が現れる。やがて戦いは勝利を収め、コラールが高らかに歌われてファンファーレと交錯する。最後にオランダ国歌「ヴィルヘルムス」[1]とベルギー国歌「ブラバントの歌」[2]が同時に鳴り響き、力強く終わる。