エミール・ギメ
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1860年に父が開いた工場の経営を引き継いだが、この頃すでにさまざまな文明への興味が深く、1865年にエジプトを旅行したことが、異文明、異宗教への関心を高めた[1]。
その後、1867年のパリ万博への出展、1873年にパリで開かれた第一回国際東洋学者会議への参加[2]などによって、日本の宗教への関心を高めた。
その後フランス政府から「極東宗教学術調査使節」という認定を得、1876年に渡米して画家のフェリックス・レガメと落ち合い、彼とともに8月26日、横浜に上陸した[3]。東京では、アメリカから来る途中に知り合った松本荘一郎宅を訪ね、彼に東京を案内してもらっている[4]。また日本に来てから作品を通して知った河鍋暁斎を訪ね、親交を交わした。東京では、文部大丞(局長級)・九鬼隆一とも面会している[5]。京都では浄土真宗の幹部らと会見。 日本滞在中には、廃仏毀釈のために焼却の危機にあった膨大な仏像・仏具を収集した[6]。ギメとレガメは、11月3日、神戸より出港、中国、インドを経由して1877年3月に帰国した。
1878年のパリ万博で日本から持ち帰った資料を展示した。その際に九鬼と再会している。
1879年9月リヨンに、ギメ宗教博物館を設立した[7]。この博物館は、1889年11月にパリ6区イエナに新しい施設を建設して移転するとともに、フランス国家に寄付され、フランス国立ギメ東洋美術館となった[8]。
ギメは、その後も日本に強い関心を抱き続けたが、再来日することなく亡くなった。
著書(日本語訳)
- 『1876ボンジュールかながわ フランス人の見た明治初期の神奈川』青木啓輔訳、有隣堂〈有隣新書〉、1977年 - 開化期の横浜関連の小著
- 『東京日光散策』青木啓輔訳、雄松堂出版〈新異国叢書 第II輯8巻〉、1983年。ISBN 978-4841902099 - 「レガメ 日本素描紀行」を併録
- 『明治日本散策 東京・日光』岡村嘉子訳、尾本圭子解説、角川ソフィア文庫、2019年。ISBN 978-4044004286
- 『明治日本散策 横浜・鎌倉』岡村嘉子訳・解説、角川ソフィア文庫、2026年4月。ISBN 978-4044008390 - 姉妹編
関連文献
テレビ
- 『海を渡った600体の神仏 -明治9年エミール・ギメが見た日本-』(NHK、2003年、出演:浅井慎平・クリスチャン・ポラック [9])
