エンブラエル フェノム 100
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フェノム 100は、キャビン容積が7.985m3 (282 ft3) で、高さ1.47m×幅0.74m (4.5 ft × 2.1 ft) のドアと高さ36cm×幅30cm (1.2 ft × 1 ft) の窓を持ち、断面が卵形の胴体をしている[5]。与圧されていない荷物室は1.56m3 (54.9 ft3) ある[6]。構造寿命は、28,000回の飛行か35,000時間の飛行である。機体の20%は複合材でできている[6][7]。
標準構成で4人の乗客を乗せられるが、オプションで1人分の横向きのシートとトイレ席を使うならば、最大7人の乗客と1人の乗員を乗せることができる[3]。キャビン・インテリアは、BMWグループのDesignworksUSAが担当した[8]。
機体後部にプラット&ホイットニー・カナダ製のPW617-Fターボファンエンジンが2基、据えられている。このエンジンは、気温10度のとき、7.5 kN (1,695 lb) の離陸推力を持つ。また、二重化されたFADECを持っており、自動推力調整機能により、離陸時にエンジントラブルが起きても、エンジン出力は7.9 kN (1,777 lb) まで増加する[9]。後継モデルであるPW617F-Eは、10分間の推力が8.1 kN (1,820 lb) になっている[10]。
最大航続距離は、計4人が乗った状態で、2,182km (1,178海里) である[11]。
開発
2005年4月にエンブラエルの取締役会は超軽量ジェット機の開発を承認した。11月9日、NBAA(全米ビジネス航空協会)の年次総会の際、この機はフェノム 100と名付けられると発表され、原寸大のモックアップも展示された。
初飛行は2007年7月26日にブラジルのサン・ジョゼ・ドス・カンポスで行われた[1]。型式証明はブラジルのNCAA(国家民間航空局)から2008年12月9日に受けた[12]。最初のデリバリーは、2008年12月24日に行われた。
派生機
運航者
機体は、個人、企業、フラクショナル事業、チャーター事業、航空機管理事業、軍などで用いられている。
2009年の価格は360万ドル[10]、2015年の価格は416万ドルだった[3]。フェノム 100の飛行コストは1マイルあたり2~3ドルとされる[15]。
軍用
- 空軍:軍事飛行訓練システムの一環として利用される。2016年2月2日に、イギリス国防省は5機のフェノム 100を調達する契約をKBR及びエルビット・システムズと交わした。これらの機は2033年まで空軍と海軍の乗員を訓練するために使われる[18]。
デリバリー状況
エンブラエルは当初はフェノム 100を、2008年に15機、2009年に120~150機、デリバリーする予定だったが、2008年には2機しかデリバリーできず、2009年の計画も97機に縮小された。エンブラエルは2014年後半時点で30機の注文残を抱えていた[19]。
全てのフェノムの生産は、2016年7月からフロリダ州メルボルンに移管されている。そこの設備は、年に96機のフェノムと72機のレガシー 500/450を生産できる見込みである[20]。既にその施設で、2016年6月までに170機以上のフェノムが、主にアメリカ市場に向けて生産された[21]。
| Year | 2008 | 2009 | 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| Number of deliveries[22] | 2 | 97 | 100 | 41 | 29 | 30 | 19 | 12 |
事故
- 2014年12月8日:機体記号N100EQのフェノム 100が、モンゴメリー郡エアパークの滑走路に接近中、メリーランド州ゲイザースバーグ郊外の住宅に突っ込んだ。搭乗者3人と住宅にいた3人の計6人が死亡した[23][24]。NTSB(国家運輸安全委員会)の報告書は、「型式限定が必要かつ、運航はパイロット1人と型式証明されているEMB-500のようなターボファン機で、氷結しうる状況で飛行する機体には、氷結防止システムが稼働すべき状況では自動的に警報を出すシステムが必要だという安全性の問題がある。また、これらの機体のパイロットは、実地試験飛行に合格しさえすればいいのではなく、訓練が必要である」と述べている[25]。