エンブラエル フェノム 300

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エンブラエル フェノム 300

車輪を収納中のフェノム 300

車輪を収納中のフェノム 300

エンブラエル フェノム 300(Embraer Phenom 300) は、ブラジルの航空機メーカーであるエンブラエルが開発した小型のジェット機である。最大11人を乗せることができる[3]

エンブラエルは、フェノム 100の潜在的顧客がより大きな機体を望んでいることに気づき、フェノム 300の開発を始めた。それは、ロンドン・シティ空港テルユライド・リージョナル空港英語版のような、小規模空港に運航できることを狙った新しいデザインだった。

フェノム 300は2008年4月29日に初飛行し[4]、2009年12月3日に型式証明を受けた[5]。2009年12月29日、エンブラエルは最初のフェノム 300を、ブラジルサン・ジョゼ・ドス・カンポスに本社を置くExecutive Flight Services社にデリバリーした[6]

デザイン

搭乗口を開けた機体
下から撮影、後退翼が見える
キャビン


フェノム 300は、双発で低位置に後退翼を持つ、片持ち式の単葉機である。T形尾翼に水平スタビライザーを持ち、3輪の収容可能なランディングギアを備えている。後部の支柱に、プラット&ホイットニー・カナダ製のPW535Eターボファン・エンジンが2基、据えられている。密閉構造のキャビンは、9人の乗客と2人の乗組員が搭乗できる広さを持っている。もし1人のパイロットで運航するならば、乗客をもう1人増やすことができる。コックピットやキャビンにアクセスする際は、機体左側にあるエアステアを用いる。

この機体の構造寿命は、28,000回の飛行か35,000時間の飛行である。機体の18%は複合材でできている[4]。また、ウィングレットを備えているが、逆推力装置は持たない。翼の下に給油用のパネルがあり、翼の後部にはトイレ用のパネルがある[5]

運航者

デリバリー状況

2017年3月に400機目がデリバリーされた[9]。フェノム 300は、2013年に最もデリバリーされたビジネスジェットであり、その数は60機に及んだ[10]。また、2014年と2015年にも最多デリバリー数となった。フェノム 300は2015年末までに、28カ国で運航されており、その累積飛行時間はおよそ300,000時間である[11]

フェノムの全機体の組立は、フロリダ州メルボルンの生産ラインに2016年7月から集約される。新設備は、年に96機のフェノムと72機のレガシー 500/450を生産できる見込みである[12]。既にその施設で、2016年6月までに170機以上のフェノムが、主にアメリカ市場に向けて生産された[13]

2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020
デリバリー数[14] 1 26 42 48 60 73 70 63 54 53 51 50

スペック

(特に明記が無い項目は、フェノム 300のパンフレット[15]による)

概要

  • 乗組員:パイロット1~2人
  • 乗客数:「6人 (キャビンの標準構成) + コックピットに1人」「コックピットに1人、トイレ席に1人座るなら、最大10人」[16]
  • 全長:15.9 m (52 ft 2 in)
  • 全幅:16.2 m (53 ft 2 in)
  • 全高:5 m (16 ft 5 in)
  • 最大離陸重量:8,150 kg (17,968 lb)
  • 搭載燃料:2,428kg[5]
  • キャビン高度:12,496 m (41,000 ft)で 1,828 m (6,000 ft)相当[4]
  • キャビン 高:1.5 m (4.9 ft)[5]
  • キャビン 幅:1.55 m (5.1 ft)[17]
  • キャビン 長:5.23 m[5]
  • エンジン:プラット&ホイットニー・カナダ製のPW535Eターボファン 2基(各15.471 kN (3,478 lb))

性能

  • 最大巡航速度:859 km/h (534 mph; 464 kn)
  • 航続距離:3,686 km (1,990海里)(乗員6人)、3,723 km(2,010 海里)(乗員5人)
  • 実用上昇限度:13,716 m (45,000 ft)
  • 翼面荷重:286 kg/m2 (59 lb/ft2)
  • 燃費:飛行1時間あたり、速度が674 km/hなら346kg、速度が798 km/hなら456kg[5]
  • 離陸距離:978 m(3,209 ft)MTOW
  • 着陸距離:674 m(2,212 ft)各200ポンドで4人の乗員
  • V2(安全上昇速度):状況によるが、概ね207km/h (112 ktas)[5]

航空電子機器

事故

関連項目

参照

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