オニノヤガラ属
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地生の無葉緑菌従属栄養植物。光合成を行わず、葉緑素を持たない多年草。地下には太く肥厚する根茎がある。茎は直立し、鱗片葉を鞘状にまばらにつける。花は総状花序につき、花被片は合着して筒状になり、先端が3-5裂する。
本属のうち、ヤツシロランの仲間(Codonanthus 節に属する種)は、花の高さが地表すれすれからせいぜい15cmと低く、花色は褐色を基調として目立たず、開花期も短い。花後には茎を高さ30-40cmに伸ばし結実する。結実個体では種の同定が困難なものが多い。
2013年に発見されたツボミヤツシロラン[2](台湾、沖縄)とタケシマヤツシロラン[3](鹿児島県三島村竹島)、翌年発見されたヌカヅキヤツシロラン[4](鹿児島県三島村竹島)、2016年発見されたクロシマヤツシロラン(鹿児島県三島村黒島)は光合成を行わないうえ、開花もしない(自動自家受粉する)きわめて珍しい種である。2019年に発見されたアマミヤツシロランも同様の生態と推察されている[5]。
分布
アフリカ、インド、マレーシア、オーストラリア、ニュージーランド、東アジアに約100種あり、日本では約20種が知られる。
また、トカラヤツシロラン(2002年発見)鹿児島県三島村竹島、黒島及び台湾にのみ[6]、また、タケシマヤツシロラン(2013年発見)は鹿児島県三島村竹島にのみ生息が確認されている地域性固有種である。
ほかにも特に2010年代以降、琉球列島では新産地の発見(例えばそれまで台湾でしか見つかっていなかったヤクシマヤツシロランやタブガワヤツシロランが屋久島等で発見されたり、ツボミヤツシロランが沖縄で発見されたり、クロヤツシロランやナンゴクヤツシロランが奄美群島で見つかったりなど)や、新種(ヤンバルヤツシロラン、アマミヤツシロラン、オオハルザキヤツシロラン[7]など)の発見や、あるいはハルザキヤツシロランと思われていたものがヤンバルヤツシロラン(奄美群島)やフユザキヤツシロラン(西表島)と判明[8]したりと新発見が相次いでいる。