カタシャジクモ
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カタシャジクモ(硬車軸藻、学名: Chara globularis)は、シャジクモ目シャジクモ属に分類される藻類の1種である。種としての Chara globularis を「カタシャジクモ」とする場合[3][4]と、基変種である Chara globularis var. globularis を「カタシャジクモ」とする場合[5][6]がある。藻体は比較的大きく、主軸と小枝の先端2–3節を除いて皮層に覆われる(図1)。節の托葉冠は2列だが痕跡的。雌雄同株。湖沼で繁茂し、シャジクモ帯を形成していることがある。環境省レッドリストでは絶滅危惧II類に指定されている(2025年現在)。
| カタシャジクモ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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カタシャジクモ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| 分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| Chara globularis Thuillier, 1799[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| fragile stonewort[2] |
特徴
比較的大型の種であり、長さ 20–100 cm になる[3](図1)。主軸の直径は 0.3–1 mm[6](図2a)。藻体は暗緑色、主軸も小枝も先端の2–3節を除いて皮層に覆われ、藻体全体に透明感がない[3](図2)。皮層細胞はしばしば石灰化し、さわると硬い感じがする(これが和名の由来[4])。主軸の皮層は三列性(1次列の間に2本の2次列がある)であり、一次列と二次列は同程度に発達する[3][6](図2a)。皮層上の棘細胞は退化的で乳頭状突起となる[3][7](図2a)。主軸の節部には、7-8本の小枝が輪生する[4][6](図2a)。小枝の皮層は複列性[6]。小枝基部には、退化的でわずかに細胞が膨らんだ程度の乳頭状の托葉冠が上下2輪にある[3][4][6][7](図2a)。小枝には8-11個の節部があり、各節の苞は痕跡的[3][6]。藻体を水から引き上げると独特な匂いがする[3]。
雌雄同株であり、小枝の下部3段の各節部に雄器(造精器)と雌器(生卵器)がそれぞれ1個ずつ生じる (生卵器が上)[4][6](図2b)。造精器の直径は 300–450 μm、成熟すると鮮やかな赤色になる[4](図2b)。生卵器は 800–1,100 × 500–700 µm[6](図2b)。らせんは14〜16本程度見られる[6]。小苞は生卵器とほぼ同長[3][6](図2b)。卵胞子は黒色、壁は顆粒状、長径 550–750 μm、短径 400–550 μm、11–12本のらせん縁がある[6]。