ヒメフラスコモ
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| ヒメフラスコモ | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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1. 藻体: 小枝は1回だけ分枝している。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| 分類 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| Nitella flexilis (L.)C.Agardh, 1824[1] | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| シノニム | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
| smooth stonewort[2], few-branched stonewort[1] |
ヒメフラスコモ(学名: Nitella flexilis)はシャジクモ目フラスコモ属に分類される藻類の1種である。種としての Nitella flexilis を「ヒメフラスコモ」とする場合[3][4]と、基変種である Nitella flexilis var. flexilis を「ヒメフラスコモ」とする場合[5][6]がある。比較的大きく、皮層を欠き、小枝は基本的に1回だけ分枝する(図1)。雌雄同株。浅い水域に見られることもあるが、ふつう湖沼の比較的深い場所に生育し、シャジクモ帯の主要な構成要素となることがある。環境省レッドリストでは絶滅危惧II類に指定されている (2025年現在)。
大型の種であり、ふつう軸長 20–50 cm ほどであるが、1 m に達することもある[4][7][8][6][3][9](図1)。節間細胞は直径 1 mm 以下(図2a)、長さは 5–15 cm で小枝より長い[6](図1)。主軸や小枝を覆う皮層は形成されず(図2a)、やわらかい[7][3]。節部から6–7本の小枝が輪生し、小枝は長さ 2–4 cm で細く短く、基本的に1回だけ分枝して2–4本の最終枝を伸ばしている[7][3][9](図1, 2a)。最終枝は1細胞からなり、その先端は急に細くなり鋭頭から鈍頭[3][9][10](図2b)。古い枝では、最終枝が脱落して分枝がないように見えることがある[3]。
雌雄同株であり、生殖器(造精器、生卵器)は小枝の節部に生じる[3](図3)。造精器は単生し、その横に側生する生卵器はしばしば群生する[4][7][3][6](図3a)。造精器は直径 450–500 μm、8個の楯細胞が集まって球状の外壁を作り、内部には造精糸が充満している[4][6](図3)。生卵器は 600–900 × 500–750 µm、管細胞は頂端に向かって膨らむ傾向があり、らせん数は8–9本、小冠細胞の高さは 40–50 μm、幅 70–80 μm[6][10](図3)。卵胞子は暗赤褐色から黒色、表面は粗い粒状または平滑であり[7][4][9]、ほぼ球状で長さ 450–550 μm、幅 400–500 μm、らせん縁は翼状で 5–7本[9][6]。
分布と生態
世界中に広く分布しており、南北アメリカ、グリーンランド、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、オーストラリアから報告されている[1]。タイプ産地は"ヨーロッパ"、ネオタイプ産地はイギリス[1]。日本では沖縄県を除く各地から報告されている[5]。
湖沼、緩やかな河川、ため池、水田などに見られる[1][4][7]。汽水域からの報告がわずかにある[1]。特に湖沼では、比較的深い場所で群落を形成する[1][4]。湖沼では浅瀬に水草(水生被子植物)が生育し、それよりも深い場所でシャジクモ類が大きな群落を形成することがあり、このような群落はシャジクモ帯とよばれる[7][3]。ヒメフラスコモは、カタシャジクモとともに、世界的にシャジクモ帯の主要な構成種となっている[7]。日本では、弱酸性から弱アルカリ性(pH6.8-8.8)の湖沼に生育しており、繁茂期は初夏から秋であるが、深水域では多年生[1][10][5]。