屈折率が1.52程度と高く、クラウンガラスの屈折率に近い。そのため光学ガラスやレンズの接合に用いられた。この用途においては100年以上の歴史があるが、淡黄色に着色が発生し、経年劣化によってその程度が進行すること、耐候性がやや劣ること、加熱で軟化させて作業を行う必要があるため光硬化樹脂と比較して作業性が劣り、特に複数枚レンズの接合作業が困難であることなど(この特性は逆に接着面をはがす必要がある場合にはメリットとなる)から、現在は合成樹脂系の貼合材料に代替されてしまった。
なお有機溶剤やアルコール類に溶解することから、光学やプレパラート封入用に市販されているものにはキシレンなどで薄め、粘性を低下させて扱いやすくしたものがある。
バルサムを用いて接合を行う際には、加熱によって溶剤を揮発させるとともにバルサムを軟化させ、接合面から気泡を追い出しながら冷却することによって行う。