カヤクグリ
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| カヤクグリ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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カヤクグリ Prunella rubida | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 保全状況評価[1] | ||||||||||||||||||||||||||||||
| LEAST CONCERN (IUCN Red List Ver.3.1 (2001)) | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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| 学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| Prunella rubida (Temminck & Schlegel, 1848)[2] | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| カヤクグリ | ||||||||||||||||||||||||||||||
| 英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
| Japanese accentor[3] | ||||||||||||||||||||||||||||||
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カヤクグリの分布図 |
カヤクグリ(茅潜、萱潜[4]、学名:Prunella rubida (Temminck & Schlegel, 1848)[2])は、イワヒバリ科カヤクグリ属[5]に分類される鳥類の1種。
形態
全長が約14 cm[5][7][8]、翼開長が約21 cm[7]、スズメほどの大きさ[9]。体重が15-23 g[10]。目立つ模様がなく色彩は地味[7][11]。雌雄同色で、頭部の羽衣は暗褐色[5][8]。体上面の羽衣は赤褐色で、暗褐色の縦縞が入る[5]。胸と腹は灰褐色で[8]、体側面から尾羽基部の下面(下尾筒)にかけての褐色の縦縞が入る[5]。頬の辺りに薄い黄褐色の斑点模様がある[9]。風切羽は暗褐色で外縁は茶色っぽい[6]。大雨覆と中雨覆先端に黄色の斑がある[5]。尾羽は暗褐色[6]。初列風切羽は9枚(長さ52-63 mm、幅8 mm)、次列風切羽は6枚(長さ48-55 mm、幅7-10.5 mm)、三列風切羽は3枚、尾羽は12枚(長さ62-65 mm、幅7-8 mm)[12]。
虹彩は茶褐色[5]。眼の周囲に小さな白斑がある[5]。嘴は細く黒色[5][8]。足は橙褐色[8]。
- 前面
- 羽繕い中に翼を広げた様子
生態
亜高山帯から高山帯にかけてのウラジロナナカマド、ハイマツなどの林や岩場に生息する[8]。林の中にいることが多く、イワヒバリほどは岩場にで出てこない[4]。繁殖期にはハイマツの枝上[13]などの明るい場所に出てきてさえずったり、採食をする[6]。冬季には平地から低山地の林、灌木林、山間部の沢沿いの藪、集落の庭の藪、林縁などの標高の低い場所へ移動し[5][8]、単独もしくは数羽からなる小規模な群れを形成しひっそりと生活する[7][14]。繁殖期には「チリチリチリ」や「チーチーリリリ」[7]とさえずり、地鳴きは「ツリリリ」[6][8]で、ヤマヒバリの鳴き声に似ている[5]。
食性は雑食で、灌木を縫うように移動しながら小型の昆虫、幼虫類、クモ、草や木の種子などを食べる[6][7][9]。夏季は昆虫、冬季は種子を主に食べる。樹上でも地上[6]でも採食を行う。
繁殖形態は卵生。繁殖期になるとオスとメスそれぞれ数羽からなる小規模な群れを形成し、オスとメスともに複数とかかわり繁殖する[14]。一妻二夫で繁殖するとも考えられている[15]。形成した群れではオス間に順位があると見られている[15]。メスがオオシラビソ[10]、キャラボク[16]、ダケカンバ、ハイマツ[4]などの高さ1 mほどの樹上に枯草や苔などを組み合わせたお椀状の巣を作る[14][17]。メスが猫背になって尾羽を水平に伸ばし、細かく振動させてオスに対して求愛行動をする[15]。6-9月に1日1個ずつ1腹2-4個[10]の卵を早朝に産む[15][17]。卵の長径は約2 cm、短径は約1.5 cmで青色無斑[17]。メスだけが13-14日間抱卵し、孵化後13-14日で巣立つ[17]。巣によっては同じ群れのオスが巣で抱卵中のメスに給餌を行う[15]。
名前の由来
種の保全状況評価
カヤクグリ属
カヤクグリ属(学名:Prunella Vieillot, 1816 )はイワヒバリ科に分類される唯一の属で、以下の種が知られている[2][30]。ヨーロッパ、サハラより北のアフリカ、南の半島部を除くアジアに分布し、低木林などの山地に生息する[30]。全長13-18 cm、体重18-26 g[30]。地上、低木の中、岩の隙間などにカップ形の巣を作る。3-6個の明るい青緑色から青色の模様がない卵を産む[30]。抱卵期間は11-15日、孵化後12-14日で巣立つ。夏は主に昆虫を食べ、冬に植物の種子や果実を食べる[30]。
- イワヒバリ P. collaris (Scopoli, 1769) - 南西、南中央、東ユーラシア大陸と北西アフリカから日本(本州の中部以北[31])にかけて分布する。
- ヒマラヤイワヒバリ P. himalayana (Blyth, 1842) - 中央アジアに分布する。
- ムネアカイワヒバリ P. rubeculoides (Moore, F, 1854) - ヒマラヤに分布する。
- アカチャイワヒバリ P. strophiata (Blyth, 1843) - ヒマラヤに分布する。
- ヤマヒバリ P. montanella (Pallas, 1776) - ユーラシア大陸の北部と東部に分布する。まれに冬鳥として日本(北海道、本州[32])に飛来する[10]。
- ウスヤマヒバリ P. fulvescens (Severtsov, 1873) - ユーラシア大陸の中南部と東部に分布する。
- コーカサルイワヒバリ P. ocularis (Radde, 1884) - ユーラシア大陸の中南部に分布する。
- アラビアイワヒバリ P. fagani (Ogilvie-Grant, 1913) - アラビア半島南西部に分布する。
- ノドグロイワヒバリ P. atrogularis (von Brandt, JF, 1843) - ユーラシア大陸の南西部と中部に分布する。
- シロハライワヒバリ P. koslowi (Severtsov, 1887) - ユーラシア大陸の中南部と東部に分布する。
- ヨーロッパカヤクグリ P. modularis (Linnaeus, 1758) - ユーラシア大陸の西部と南西部、アフリカ北西部に分布する。
- カヤクグリ P. rubida (Temminck & Schlegel, 1845) - 日本(北海道、本州中部以北、四国、九州)、ロシア(南千島)に分布する。以下の2亜種に分類されることがある[10]。
- クリイロイワヒバリ P. immaculata (Hodgson, 1845) - ヒマラヤからブータン北部と中国中央部にかけて分布する。