カラフル・クリーム
クリームのアルバム
From Wikipedia, the free encyclopedia
『カラフル・クリーム』 (Disraeli Gears) は、イギリスのロックバンド、クリームの2枚目のアルバム。1967年11月にリリースされ[1]、イギリスのアルバムチャートで最高5位を記録した[5]。またアメリカでは初のヒットとなって彼らにとってのブレークスルーとなり、アルバムチャートでは最高4位を記録した[6]。オーストラリアでは2週間にわたってアルバムチャートの1位を記録し、アメリカでは年末のキャッシュボックスによる1968年のNo.1アルバムに選出された[7]。本作からは2枚のシングル、「ストレンジ・ブルー」と「サンシャイン・ラヴ」がリリースされた。
| 『カラフル・クリーム』 | ||||
|---|---|---|---|---|
| クリーム の スタジオ・アルバム | ||||
| リリース | ||||
| 録音 | 1967年5月、ニューヨーク、アトランティック・スタジオ[1] | |||
| ジャンル | サイケデリック・ロック, ブルースロック, ハードロック | |||
| 時間 | ||||
| レーベル |
| |||
| プロデュース | フェリックス・パパラルディ[1] | |||
| クリーム アルバム 年表 | ||||
| ||||
| 『カラフル・クリーム』収録のシングル | ||||
アルバムタイトルはマラプロピズムに基づく。エリック・クラプトンは競技用の自転車を買うことを考えていて、ジンジャー・ベイカーと議論していた。彼等は居合わせたミック・ターナーというローディーが「ディレイラー・ギア(変速機)」を19世紀のイギリスの首相ベンジャミン・ディズレーリの名字と混同して「ディズレーリ・ギアを届けた」と言ったのを面白がって、その間違いを次のアルバムのタイトルに採用した[8]。
11曲収録のオリジナルアルバムは1998年にリマスターが行われ、2004年には2枚組のデラックス・エディションとしてリリースされた。
1999年に本作はグラミーの殿堂入りを果たした。
2003年、本作はローリング・ストーン誌の『ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・ベストアルバム500』で114位にランクされた[9]。また、VH1は2001年にオールタイム・グレーテストアルバムの87位に選出している。2008年にはクラシック・ロック・アワーズを受賞した[10]。
背景
オリジナル盤
彼等は1967年3月25日から4月2日までニューヨークのマレー・ザ・Kの"Music in the 5th Dimension"での9回のコンサート[11]に出演した後、ニューヨークのアトランティック・スタジオで本作を録音した[12]。彼等のアメリカでのレーベル、アトコはアトランティック・レコードの全額出資子会社だった[13][14]。
セッションのプロデューサーはニューヨークを拠点にアレンジャーや音楽プロデューサーとして活動していたフェリックス・パパラルディ[15][注釈 1]、エンジニアはアトランティック・レコードのトム・ダウド[注釈 2]だった。アトランティック・レコードのオーナー、アーメット・アーティガン[12]も参加した[16]。
ダウドによると、レコーディングは3日半で終了したという。そのまさしく最終日にメンバーのビザの有効期限が終了した[17]。
11曲収録のオリジナルアルバムは1998年にポリグラム・スタジオでジョセフ・M・パルマシオによってリマスターが行われた[1]。1998年の再リリースではオリジナルのアートワークに伴うボーナスの写真が封入された。
デラックス・エディション
「カラフル・クリーム デラックス・エディション」は、モノラル盤、ステレオ盤、デモ、別テイクおよびBBCラジオでのセッションが収められた。その中にはクラプトンがリードボーカルを担当した「ブルー・コンディション」、ジャック・ブルースとピート・ブラウンの共作「ウイアード・オブ・ハーミストン」「ザ・クリアアウト」のデモ[注釈 3]などが含まれた。
アートワーク
アートワークはクラプトンと同じくチェルシーの「ザ・フェアサントリー」に住んでいたオーストラリア人の芸術家、マーティン・シャープが担当した。シャープはクリームの次作『クリームの素晴らしき世界』のアートワークも担当し、本作の収録曲「英雄ユリシーズ」、映画『七人の無法者』のテーマ曲「エニイワン・フォー・テニス」の詞をクラプトンに提供した。カバー用のメンバーの写真はアルバム『イエスタデイ・アンド・トゥデイ』(1966年)のジャケットに使用される予定だった作品などビートルズの写真で有名なボブ・ウィテカーが撮影した。
フロントカバーはサイケ調のコラージュで、中央にアルバムタイトル、その下にバンド名が位置し、周りが花で囲まれる。シャープはアルバムのサウンドを視覚的に捉えて「warm florescent sound」と描写した[18]。
本作のカバーアートは編集盤『ゾーズ・ワー・ザ・デイズ』にも使用された。
楽曲スタイル
収録曲
オリジナル盤
| # | タイトル | 作詞・作曲 | リードボーカル | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| 1. | 「ストレンジ・ブルー (Strange Brew)」 | Eric Clapton, Felix Pappalardi, Gail Collins | Eric Clapton | |
| 2. | 「サンシャイン・ラヴ (Sunshine of Your Love)」 | Jack Bruce, Pete Brown, Clapton | Jack Bruce, Clapton | |
| 3. | 「苦しみの世界 (World of Pain)」 | Pappalardi, Collins | Clapton, Bruce | |
| 4. | 「夜通し踊ろう (Dance the Night Away)」 | Bruce, Brown | Bruce, Clapton1 | |
| 5. | 「ブルー・コンディション (Blue Condition)」 | Ginger Baker | Ginger Baker |
| # | タイトル | 作詞・作曲 | リードボーカル | 時間 |
|---|---|---|---|---|
| 1. | 「英雄ユリシーズ (Tales of Brave Ulysses)」 | Clapton, Martin Sharp | Bruce | |
| 2. | 「スーラバー (SWLABR)」 | Bruce, Brown | Bruce | |
| 3. | 「間違いそうだ (We're Going Wrong)」 | Bruce | Bruce | |
| 4. | 「アウトサイド・ウーマン・ブルース (Outside Woman Blues)」 | Arthur Reynolds, arr. Clapton | Clapton | |
| 5. | 「テイク・イット・バック (Take It Back)」 | Bruce, Brown | Bruce | |
| 6. | 「マザーズ・ラメント (Mother's Lament)」 | Traditional, arr. Clapton, Bruce, Baker | Baker, Bruce, Clapton2 |
デラックス・エディション (2004)
ディスク1 (ステレオ)
|
ディスク2 (モノラル)
|
パーソネル
クリーム
- ジンジャー・ベイカー - ドラムス、パーカッション、ボーカル
- ジャック・ブルース - ベース、 ピアノ、ボーカル、ハーモニカ
- エリック・クラプトン - リードギター、リズムギター、12弦ギター、ボーカル
制作
- フェリックス・パパラルディ - プロデューサー
- トム・ダウド - レコーディング・エンジニア
- ボブ・ウィテカー - カバー写真
- マーティン・シャープ - カバーアート
- ジム・マーシャル - 追加写真
チャート
アルバム
| チャート (1967) | 最高位 |
|---|---|
| フィンランド (Finnish Albums Chart) | 1 |
| UK (Top 40 Albums)[5] | 5 |
| ノルウェー (Top 40 Albums)[20] | 16 |
| チャート (1968) | 最高位 |
|---|---|
| US Billboard 200[6] | 4 |
| US Cash Box Top 100 Pop Albums Year-End Chart[7] | 1 |
| オーストラリア Australian Albums Chart (Kent Music Report) | 1 |
| カナダ (RPM Top 50 Albums)[21] | 10 |
| チャート (2010) | 最高位 |
|---|---|
| ギリシャ (Top 50 Albums)[22] | 29 |
シングル
| 年 | シングル | 順位 | |
|---|---|---|---|
| Billboard Hot 100 | UK Top 40[5] | ||
| 1967年6月 | "ストレンジ・ブルー"/"英雄ユリシーズ" | - | 17位 |
| 1967年10月 | "サンシャイン・ラヴ"/"スーラバー" | 5位 | 25位 |
認証
リリース年月日
| 地域 | 日付 | レーベル | フォーマット | カタログ番号 |
|---|---|---|---|---|
| イギリス | 1967年11月 | リアクション・レコード | モノラル LP | 593 003 |
| ステレオ LP | 594 003 | |||
| アメリカ合衆国 | 1967年11月 | アトコ・レコード | モノラル LP | 33-232 |
| ステレオ LP | SD 33-232 | |||
| ドイツ | 1967年11月 | ポリドール・レコード | ステレオ LP | 184 105 |
| 日本 | 1968年5月 | ポリドール・レコード | ステレオ LP | MP-1390 |
| アメリカ合衆国 | 1977年 | RSOレコード | LP | RS 1-3010 |
| アメリカ合衆国 | 1986年 | ポリドール・レコード | CD | 823 636-2 |
| アメリカ合衆国 | 2004年 | ポリドール・レコード/クロニクルズ | デラックス・エディション CD | B0003331-02 |
| イギリス | 2004年 | ポリドール・レコード | デラックス・エディション CD | 0602498193129 |