カルバリル
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| 物質名 | |||
|---|---|---|---|
1-naphthyl methylcarbamate | |||
別名 NAC、Sevin | |||
| 識別情報 | |||
3D model (JSmol) |
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| ChEBI | |||
| ChEMBL | |||
| ChemSpider | |||
| ECHA InfoCard | 100.000.505 | ||
| EC番号 |
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| KEGG | |||
PubChem CID |
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| RTECS number |
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| UNII | |||
| 国連/北米番号 | 2757 | ||
CompTox Dashboard (EPA) |
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| 性質 | |||
| C12H11NO2 | |||
| モル質量 | 201.225 g·mol−1 | ||
| 外観 | 無色透明な固体 | ||
| 密度 | 1.2 g/cm3 | ||
| 融点 | 142 °C (288 °F; 415 K) | ||
| 沸点 | 沸点に達する前に分解 | ||
| わずかに溶ける。 (0.01% at 20°C)[1] | |||
| 薬理学 | |||
| QP53AE01 (WHO) | |||
| 危険性 | |||
| GHS表示: | |||
| Danger | |||
| H301, H302, H332, H351, H410 | |||
| P201, P202, P261, P264, P270, P271, P273, P281, P301+P310, P301+P312, P304+P312, P304+P340, P308+P313, P312, P321, P330, P391, P405, P501 | |||
| 引火点 | 193-202[1] | ||
| 致死量または濃度 (LD, LC) | |||
半数致死量 LD50 |
710 mg/kg (ウサギ, 経口) 250 mg/kg (モルモット, 経口) 850 mg/kg (ラット, 経口) 759 mg/kg (イヌ, 経口) 500 mg/kg (ラット, 経口) 150 mg/kg (ネコ, 経口) 128 mg/kg (マウス, 経口) 230 mg/kg (ラット, 経口)[2] | ||
| NIOSH(米国の健康曝露限度): | |||
| TWA 5 mg/m3[1] | |||
| TWA 5 mg/m3[1] | |||
| 100 mg/m3[1] | |||
| 安全データシート (SDS) | ICSC 0121 | ||
カルバリル(英: Carbaryl, NAC)は、可逆性コリンエステラーゼ阻害剤、カーバメイト系殺虫剤の1種で、農薬や動物用医薬品として用いられる。
用途
農業用として、稲のツマグロヨコバイやウンカ、果樹・花卉のアブラムシやハマキムシ、野菜のヨトウムシやアオムシ、未成熟トウモロコシのアワノメイガ、リンゴの摘果に有効。商品名としてはデナポン、セビン、セビモール、リンナックルやナック、複合剤はホクトップ、ヤマセットのほか「ナック」とつく製剤が多数有る。アメリカ合衆国のユニオンカーバイドが開発し、日本では1959年(昭和34年)3月30日に農薬登録を受けた。
かつては、松くい虫被害対策特別措置法により空中散布されていたが、1997年(平成9年)より、メーカーの自主規制で散布が中止されている。1999年時点で原体輸入量300トン、製剤が1,178トン生産されていた。輸入量は減少傾向にあり原体輸入量は190.0 t(2004 (平成16)年度)、90.0 t(2005 (平成17)年度)、50.0 t(2006 (平成18)年度)と推移している。
残留基準は小松菜や春菊で10 ppm、大麦やトマトで5 ppm、玄米やキャベツで1.0 ppmと定められている[4]。動物用医薬品としては、使用禁止期間を遵守した上で、殺虫用として肉牛などの外皮に散布される[5]。
有害性
話題
カルバリルは土壌中に残留する可能性が指摘されている一方で、1998年にカルバリルを分解できる土壌中の細菌も知られるようになった。カルバリルとは、N-メチルカルバミン酸-1-ナフチル のことだが、この土壌中の細菌は、N-メチルカルバミン酸-1-ナフチル に存在するエステル結合を加水分解して、1-ナフトールとN-メチルカルバミン酸に分解できる。よって、この細菌をカルバリルによって汚染された土壌の浄化に使用できるのではないかとも考えられている[7]。

