カンバーランド高原
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カンバーランド高原は、アメリカ合衆国の南東部の州、すなわち、ケンタッキー州東部、テネシー州中央部、アラバマ州北端部、ジョージア州の北西隅の部分にまたがって存在している[1]。北アメリカ大陸東部には北東から南西にアパラチア山脈が連なっているが、この山脈の西部がアパラチア高原である。そしておおざっぱに言うと、アパラチア高原の北東部がアリゲイニ高原(Allegheny Plateau)で、アパラチア高原の南西部がこのカンバーランド高原である。つまり、カンバーランド高原はアパラチア高原の一部なのである[2]。このアリゲイニ高原とカンバーランド高原という用語は、地質学的な差異を元に呼び別けているのではなく、むしろ歴史的な慣習によって呼び別けているに過ぎない。単なる地元での呼び方の違いに過ぎないと換言することもできる。つまり、アリゲイニ高原とカンバーランド高原との間には明確な境界線は存在しないのである。なお、アリゲイニ高原にはアリゲイニ川(Allegheny River)が流れていて、カンバーランド高原にはカンバーランド川が流れている。
地質学的な解説
カンバーランド高原は堆積岩で形成されている。この堆積岩はミシシッピアン(Mississippian period )とペンシルバニアン(Pennsylvanian period)に、古アパラチア山脈(old Appalachian Mountains)の西側にあった海岸近くで形成されたものだと考えられている、所々に礫岩の混じった砂岩である。これらの堆積岩は、隆起しては浸食され、さらに上に堆積物が積った状態になっていて、至るところに断層なども見られ、かつてはこの付近で頻繁に地殻変動が起こっていたことを意味する。また、陸地(植物の生えている場所)に近い場所で形成されたここの堆積岩の中の一部には、当時の沼沢地で形成されていた泥炭などの植物遺骸が取り込まれて蓄えられたと見られている。これが、長い年月の間に変成して、現在この付近の地下に見られる瀝青質の石炭層(アパラチア炭田)となったと考えられている。なお、既述のように、カンバーランド高原とアリゲイニ高原とには地質学的な差異は存在しないので、その地質はアリゲイニ高原側も同じである。