カンブリア紀
地質時代の区分
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カンブリア紀(カンブリアき、寒武利亜紀[1]、英: Cambrian period)は地質時代、古生代前期における区分の一つである。テレニュービアン、シリーズ2、ミャオリンギアン、フロンギアンの4つの世からなり、約5億4200万年前から約4億8830万年前までとされる。この時代の岩石が発見および研究された最初の地であるウェールズのラテン語名「カンブリア」から、アダム・セジウィックによって命名された。アメリカの Federal Geographic Data Committee は、カンブリア紀を表すのにꞒ (C with bar, バー付きC)を用いている[2]。代用としてキリル文字のЄが用いられることもある。
| 累代 | 代 | 紀 | 世 | 期 | 基底年代 Mya[* 3] | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 顕生代 | 新生代 | 66.00 | ||||
| 中生代 | 251.902 | |||||
| 古生代 | ペルム紀 | ローピンジアン | チャンシンジアン | 254.14 | ||
| ウーチャーピンジアン | 259.51 | |||||
| グアダルピアン | キャピタニアン | 264.28 | ||||
| ウォーディアン | 266.9 | |||||
| ローディアン | 274.4 | |||||
| シスウラリアン | クングーリアン | 283.3 | ||||
| アーティンスキアン | 290.1 | |||||
| サクマーリアン | 293.52 | |||||
| アッセリアン | 298.9 | |||||
| 石炭紀 | ペンシルバニアン亜紀 | 後期 | グゼリアン | 303.7 | ||
| カシモビアン | 307.0 | |||||
| 中期 | モスコビアン | 315.2 | ||||
| 前期 | バシキーリアン | 323.4 | ||||
| ミシシッピアン亜紀 | 後期 | サープコビアン | 330.3 | |||
| 中期 | ビゼーアン | 346.7 | ||||
| 前期 | トルネーシアン | 358.86 | ||||
| デボン紀 | 後期 | ファメニアン | 372.15 | |||
| フラニアン | 382.31 | |||||
| 中期 | ジベティアン | 387.95 | ||||
| アイフェリアン | 393.47 | |||||
| 前期 | エムシアン | 410.62 | ||||
| プラギアン | 413.02 | |||||
| ロッコヴィアン | 419.62 | |||||
| シルル紀 | プリドリ | 422.7 | ||||
| ラドロー | ルドフォーディアン | 425.0 | ||||
| ゴースティアン | 426.7 | |||||
| ウェン ロック |
ホメリアン | 430.6 | ||||
| シェイウッディアン | 432.9 | |||||
| ランドベリ | テリチアン | 438.6 | ||||
| アエロニアン | 440.5 | |||||
| ラッダニアン | 443.1 | |||||
| オルドビス紀 | 後期 | ヒルナンシアン | 445.2 | |||
| カティアン | 452.8 | |||||
| サンドビアン | 458.2 | |||||
| 中期 | ダーリウィリアン | 469.4 | ||||
| ダーピンジアン | 471.3 | |||||
| 前期 | フロイアン | 477.1 | ||||
| トレマドキアン | 485.85 | |||||
| カンブリア紀 | フロン ギアン |
ステージ10 | 491.0 | |||
| ジャンシャニアン | 494.2 | |||||
| ペイビアン | 497.0 | |||||
| ミャオリンギアン | ガズハンジアン | 500.5 | ||||
| ドラミアン | 504.5 | |||||
| ウリューアン | 506.5 | |||||
| シリーズ2 | ステージ4 | 514.5 | ||||
| ステージ3 | 521.0 | |||||
| テレニュービアン | ステージ2 | 529.0 | ||||
| フォーチュニアン | 538.8 | |||||
| 原生代 | 2500 | |||||
| 太古代[* 4] | 4031 | |||||
| 冥王代 | 4567 | |||||
生物
カンブリア紀では、先カンブリア時代に形成された海洋が地球上のほぼ全てを覆い尽くす。海中では様々な種類に至る海洋生物が現れ、中でも三葉虫等の節足動物が繁栄し、藻類が発達した。むしろ、これ以前の時代からは化石がほとんど得られなかったことから、化石に頼って時代区分を行っていた頃にはこの時代までしか区分ができなかった。そのため、カンブリア紀が従来はもっとも古い名前の付いた区分であり、それより古い地層はカンブリア紀以前というしかなかったのが、「先カンブリア時代」の名の由来である。
三葉虫[注釈 1]やフデイシ、腕足類、サンゴなどは古くから発見されていたが、頻繁に産出する生物群は限られていた。カンブリア紀の生物相の多様性がよく知られるようになったのはバージェス動物群の発見以来であり、特に20世紀末の見直しでその内容がそれまでの想像を超えることが明らかとなった。現在の生物と比べ、非常に奇異な姿をした生物が多く見られ、この時期の生物群を総称して「カンブリアンモンスター」とも呼ばれる。この時期の初期には動物門のほとんどすべてが出現したと考えられ、この時代に動物の多様性が一気に増大した可能性がある。これをカンブリア爆発と呼ぶ。