キアン (ファラオ)
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ヒクソスの王たちの中では比較的多くの記録が残っている人物である。第15王朝の首都アヴァリスの宮殿跡からはキアンの名前をカルトゥーシュで囲んだ印鑑が見つかっている。この宮殿の壁からはギリシャのミケーネ様式の壁画の跡も残っており、当時のヒクソスがエーゲ文明と接触していたことが明らかになった。また、ミノア文明の中心地であるクレタ島のクノッソス宮殿からもキアンの名前を記した水差しが発見され、ヒッタイトの首都であるハットゥシャでも名前が確認されている。そして、キアンのものと思われる花崗岩製のスフィンクス像に至ってはイラクのバグダッドの美術市場で発見されているため、バビロニアとも外交関係にあった可能性がある。このように、キアンにまつわる遺物の多くが当時のヒクソスが広範囲にわたる交易、外交を展開していたらしいことを示している[1]。