キタカミヒョウタンボク

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キタカミヒョウタンボク
岩手県宮古市 2024年5月下旬
分類APG IV
: 植物界 Plantaeuge
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク上類 Superasterids
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : キキョウ類 Campanulids
: マツムシソウ目 Dipsacales
: スイカズラ科 Caprifoliaceae
: スイカズラ属 Lonicera
: イボタヒョウタンボク L. demissa
変種 : キタカミヒョウタンボク
L. demissa var. borealis
学名
Lonicera demissa Rehder var. borealis H.Hara et M.Kikuchi (1961)[1]
シノニム
和名
キタカミヒョウタンボク

キタカミヒョウタンボク(学名:Lonicera demissa var. borealis)は、スイカズラ科スイカズラ属落葉低木イボタヒョウタンボク L. demissa を分類上の基本変種とする変種。基本変種より葉がやや大きく、花も大きい[3][4]

高さは1-4mになり、は細かく密に分枝し、中空になる。の樹皮は古くなると脱毛し、縦に裂ける。は対生し、葉身は基本変種より大きく、長さ3-8.5cm、幅1-3.6cmの倒卵形から長楕円形で、先端は長鋭先形にとがり、基部は円形になる。葉の縁は全縁。葉の両面に軟毛があり、葉脈上に長毛が生え、裏面は粉白色を帯びる。葉柄は短く、長さ1-4mmになる[3][4][5][6][7]

花期は5-7月。花柄は枝先の葉腋から出て、立ち上がって長さ10-16mmあり、短毛と腺があり、花柄の先に2個の花がつく。子房の基部に2個のがあり、線状披針形で、長さ2-5mm、小苞は離生し、毛が生える。子房は離生し、3室ある。片は5裂し、毛が生える。花冠は明らかな2唇形で黄白色、後に汚黄色になり、長さ10-16mm、花冠筒部は長さ3-3.5mm、下腹部が膨らみ、上唇は4裂し、長さ6-10mmになり、下唇は下に垂れる。雄蕊は5個あり、花冠と同長、基部に毛がある。果実は球状の液果で、2個ずつ並ぶが合着はせず、9月に赤く熟す。ときに1個だけこものも見られる[3][4][5][6][7]

新変種記載者の菊池政雄は、「葉の形と大さでは反って北海道東部に分布するネムロブシダマを思わせる」「これらはおそらくネムロブシダマと同一祖先からでて本州の山地に隔離孤立して分化したものと考えることができる」としている[6]

分布と生育環境

日本固有種[8]。岩手県の北上山地に固有で、亜高山帯の林床に生育する[5]

名前の由来

和名キタカミヒョウタンボクは、原寛岩手大学学芸学部生物学教室教授の菊池政雄 (1961) による命名。基本変種のイボタヒョウタンボクと似ているが、葉や花が大きく、「上記の差異や著しく離れた分布地域を考えて,その地理的変種と見なすのが妥当」とし、新変種として記載した[6]

種小名(種形容語)demissa は、「沈んだ」「軟弱の」の意味。変種名 borealis は、「北方の」「北方系の」の意味[9]

種の保全状況評価

都道府県による絶滅危惧選定は次のとおり。

  • 岩手県-Aランク[7]

2021年1月に、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(平成4年法律第75号)による国内希少野生動植物種に指定された。環境大臣の許可を受けて学術研究等の目的で採取等をしようとする場合以外は、採取、損傷等は禁止されている[10]

ギャラリー

脚注

参考文献

外部リンク

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