キタゾウアザラシ

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キタゾウアザラシ
雄(中央)、雌(左手前)、幼獣
保全状況評価
LEAST CONCERN
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
Status iucn3.1 LC.svg
Status iucn3.1 LC.svg
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 哺乳綱 Mammalia
: 食肉目 Carnivora
亜目 : イヌ型亜目 Caniformia
下目 : クマ下目 Arctoidea
階級なし : 鰭脚類 Pinniped(階級未定)
: アザラシ科 Phocidae
: ゾウアザラシ属 Mirounga
: キタゾウアザラシ M. angustirostris
学名
Mirounga angustirostris
(Gill, 1866)
和名
キタゾウアザラシ
英名
Northern Elephant Seal

キタゾウアザラシ(北象海豹、Mirounga angustirostris)は食肉目鰭脚類アザラシ科ゾウアザラシ属に属するアザラシである。 ゾウアザラシ属はキタゾウアザラシとミナミゾウアザラシの2種で構成される。

キタゾウアザラシはアシカ亜目の中ではミナミゾウアザラシに次いで2番目に身体が大きいである。ミナミゾウアザラシよりも若干小さいが、ゾウアザラシの特徴である象鼻はキタゾウアザラシの方が大きい。 ミナミゾウアザラシ同様に性的二形が見られ、オスは体重1,500〜2,300kg、体長4〜5mに達する[注 1][1]が、メスは体重400〜900kg、体長2.5〜3.6m程度である[2][3]

ハーレム英語版を形成する一夫多妻制であり、強い雄は一繁殖期で50頭もの雌を妊娠させることができる。

生息地

分布図

キタゾウアザラシは北太平洋北アメリカ大陸西岸に棲息する。北はアメリカアラスカ州から南はカリフォルニア州メキシコバハ・カリフォルニア州の海岸にかけての海域を回遊する。出産、育児、換毛は主にカリフォルニア沖の島々で行う。カリフォルニアの湾岸では多くの営巣地(コロニー)が観察されており、カリフォルニア湾では近年は増加が見られる。

かつて本種が北西太平洋やアジア圏に棲息していたかは不明である。 カムチャッカ半島沖にあるコマンドルスキー諸島では2000年代に数個体によって定着が試みられたが、現地のトドとの競合によって阻害されたと見られる[4]日本では1989年に伊豆諸島新島で雄が[5]、2001年に館山市波左間付近で幼体が確認された事がある[6]2017年10月16日には山形県の海岸で雌が見つかり、鶴岡市立加茂水族館に保護された。集団での棲息地から遠い日本での放流は不適切と判断した同水族館[7]が、2018年3月17日から一般公開された[8]が、2022年6月28日に死亡した[9]

生息数

19世紀には体脂肪から脂を採るための商業的なアザラシ漁が行われ、キタゾウアザラシは絶滅近くにまで減少した。 当時の個体数は100頭から1,000頭であったと考えられている。20世紀に入る頃、メキシコのグアダルーペ島において群生繁殖地(ルッカリー)が残っていることがわかり、メキシコ政府による保護が始まった。 20世紀初頭より、メキシコとアメリカの両国において法律的に保護されるようになり、現在では個体数は10万頭以上にまで回復してきた。カリフォルニアでは、年率25%で個体数が増加し、新しい営巣地が確立されている。しかしながら、病気や毒物の汚染による絶滅の危険性は依然として存在している。またエルニーニョ現象やそれによって引き起こされる異常気象が及ぼす個体数への影響も問題であり、1997年から翌年までのエルニーニョ現象は産まれた仔の80%の死亡を引き起こしたと考えられている。

生態

脚注

外部リンク

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