キバラヘリカメムシ

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キバラヘリカメムシ学名Plinachtus bicoloripes)は、ヘリカメムシ科に属するカメムシの1種。腹面が黄色っぽくて目立ち、マユミなどに多数個体が集まって見られることが多い。

体長14~16mmのカメムシ[1]。背面は黒褐色をしており、触角は淡褐色となっている。触角は4節からなり、第2節が最も長く、第4節は多少とも太くなっており、また黄褐色をしていることが多い[2]。前胸背の側面は直線的で、黄色い線状の斑紋がある。また前胸背の側方の角から棘状の突起を出す個体が時に見られる[3]。小楯板はほぼ正三角形をしている。前翅はその先端が腹部の末端に達しており、先側の膜状部は透明で淡褐色に色づく。体の下面は全体に一様な黄緑色から淡黄色になっており、胸部と腹部の各節の側面に1個ずつ黒い小さな斑紋があるが、腹部第3節のものは消失している例が少なくない[4]。また腹部の側板では後半部が黒く、歩脚では基節から腿節の基部側の2/3程までは腹部と同じ色になっており、それより先の部分はチョコレート色になっており、この境の部分は特に色が濃くなっている[5]

幼虫ではその体は長楕円形で、胸部と腹部の中央に並ぶ背板に複数の棘がある[6]。体色については地色は黒であるが、腹部の背板と側板以外の腹部が黄緑色となっており、この部分の面積がかなり広いのでよく目立つ。歩脚も黒だが腿節の中央部は白くなっている。

分布

日本では北海道本州四国九州奄美大島沖縄本島から知られており、国外では朝鮮半島中国に分布がある[7]

習性など

幼虫、成虫ともに宿主植物果実から吸汁する[8]。宿主植物としてはマユミ、ツルウメモドキニシキギなどが知られる[9]

生活史の詳細は不明だが、越冬成虫で行われる[10]。宿主植物に多数の個体がまとまってみられることが多く、特に若齢の幼虫では集合性が強いようである。マユミなどが結実する10~11月に4~5齢の幼虫が多く見られる。

分類など

本種の属するキバラヘリカメムシ属はその分布の中心が熱帯アフリカにあり、その地域では多くの種が知られるが、日本を含む旧北区では5種ほどが知られるのみであり、日本には本種の他に以下の1種があるだけである[11]

  • P. basalis フタスジハリカメムシ

形態は本種に似ているが、体色の変異が大きい。本種と異なり、歩脚が基部まで黒っぽく着色していることで容易に区別できる。この種は日本では沖縄本島以南の南西諸島でのみ見られるものである。

利害

出典

参考文献

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