クロガネモチ
モチノキ科モチノキ属の常緑高木
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分布と生育環境
形態・生態
常緑広葉樹[3]。中高木に分類されるものの、自然状態での成長は普通10メートル (m) 程度にとどまり、あまり高くならない。生長の速さは遅い[4]。株は1本立ちで、ふっくらした樹形になる[4]。樹皮は緑がかった灰白色や灰褐色で、ほぼ滑らかで、多数の小さい皮目がある[5][2]。若い茎には陵があり、紫っぽく色づくことが多い。一年枝は褐色を帯びる[2]。春4月に新芽を吹き、葉が交替する。
葉は互生し、深緑色のなめらかな革質で表面は光沢があり、裏面は淡緑色[3]。葉身は長さ5 - 8センチメートル (cm) の楕円形 - 広楕円形で、先端は尖りやや波打つことが多く、葉縁は全縁[3]。
花期は5 - 6月で雌雄異株[3]。当年枝の葉腋から花序をつくって、淡紫色や白色の小さな4 - 6弁花を咲かせる[4]。
果実は核果で、直径5 - 6ミリメートル (mm) ほどの球形をしており、秋に多くの実が集まってつく[3]。雌雄異株のため雌株だけ果実がつき、11 - 2月に真っ赤に熟して春まで枝に残る[4][3]。果実はモチノキに似るが、より小さい[2]。
冬芽は葉のつけ根につき、側芽、頂芽とも小さい[2]。
- 未熟な実と葉
- 実を付けた大木
利用
しばしば庭木として用いられ、比較的都市環境にも耐えることから、公園樹、あるいは街路樹として植えられる[4][6]。実の赤さはモチノキよりも際立って見える[6]。樹勢が強いことから、生け垣にも仕立てやすい[5]。「クロガネモチ」が「金持ち」に通じるから縁起木として庭木として好まれる地域もある。西日本では野鳥が種を運び、庭等に野生えすることがある。
日本では関東から沖縄までの地域が植栽可能で、植栽適期は4 - 5月中旬、6月中旬 - 7月、9月中旬 - 下旬とされる[4][3]。土壌は壌土にし、根は深く張る[4]。剪定は6月 - 9月、施肥は1 - 2月に行う[4]。
材木は農機具の柄としても用いられる。