クロバナウマノミツバ

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クロバナウマノミツバ
岩手県北上山地 2024年5月下旬
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク上類 Superasterids
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : キキョウ類 Campanulids
: セリ目 Apiales
: セリ科 Apiaceae
: ウマノミツバ属 Sanicula
: クロバナウマノミツバ
S. rubriflora
学名
Sanicula rubriflora F.Schmidt (1859)[1]
和名
クロバナウマノミツバ(黒花馬の三葉)[2][3]

クロバナウマノミツバ(黒花馬の三葉、学名:Sanicula rubriflora)は、セリ科ウマノミツバ属多年草。日本では岩手県長野県に隔離分布し、山地の林内にまれに生える。大きい葉状の総苞片は対生し、更に3全裂し、暗紫色のが小散形花序につく[2][3][4]

根茎は暗黄褐色で、長さ3cmになる。は根茎に周囲に多数生え、長さ20cmになる[5]は単一で直立し、分枝しないで花茎状になり、高さは20-50cmになる。根出葉はかなり大きく、径4-10cmの腎心形になり、3全裂して側裂片がさらに2深裂し、先は3浅裂する。縁に粗い鋸歯があり、葉柄は長さ10-30cmになる。茎の頂部に2個1対の大きな葉状の総苞片が無柄でつき、3全裂して茎をかこむ。6片になる総苞片の裂片は倒披針形になり、先は3浅裂し、縁に鋭い鋸歯がある[2][3][4]

花期は5-7月。6片の葉状の総苞片の間から長さ3-6cmになる花柄を3個だし、先端に小散形花序をつける。小散形花序の基部に小総苞片がつき、線状披針形-線状倒披針形で5-7個あり、長さ1-2cm、小散形花序より長く、全縁で平開する。は暗紫色になり、1-3個の両性花と15-20個の雄花からなり、小花柄は長さ1-2mmかほとんど無柄で丸く密生し、扁球形になる。花弁は5個あり内側に巻く。片は5個あり、卵状披針形になり上を向く。果実は短円錐形になり、長さ3-4mm、先端が鉤状に曲がった硬い刺毛をつける。染色体数は2n=16[2][3][4][5]

分布と生育環境

日本では、本州の岩手県長野県に隔離分布し、山地の草地などにまれに生育する[2][3][4]。世界では、朝鮮半島中国大陸(東北部)、モンゴル、ウスリー、アムールに分布する[3][4]

名前の由来

和名クロバナウマノミツバは、「黒花馬の三葉」の意[2][3]、花弁が黒味を帯びていることによる[3]としてはドイツ人の植物学者であるフリードリッヒ・カール・シュミット (1859) によって記載されていたが、盛岡高等農林学校澤田兼吉ら (1907) によって岩手県姫神山で採集され、日本新産とされ、澤田兼吉[注釈 1]によって和名「くろばなうまのみつば」が『植物学雑誌』に掲載された[5]

種小名(種形容語)rubriflora は、「赤い花の」の意味[8]

種の保全状況評価

国(環境省)のレッドデータブックレッドリストの選定はない。都道府県のレッドデータ、レッドリストの選定状況は、岩手県がBランク、長野県が準絶滅危惧 (NT)となっている[9]

ギャラリー

近縁種

脚注

参考文献

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