グリニド
化学物質
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医学的用途
副作用
インスリン分泌促進型抗糖尿病薬によるインスリンの放出は服用時点での血糖値とは無関係であるため、グリニドを使用すると低血糖反応が起こる危険性がある。しかしグリニドの半減期は短いので、特に夜間の低血糖のリスクはスルホニル尿素よりも低いと言われている[5]。その他の副作用としては、腹痛、悪心、嘔吐、下痢などの消化器系障害がナテグリニドで高頻度に、レパグリニドでまれに認められ、過敏症(アレルギー反応)、肝酵素上昇(両グリニドとも同様にまれに認められる)、視覚障害などがレパグリニドに認められる[6][7]。
レパグリニドにより、雄ラットで甲状腺および肝臓の良性腺腫(腫瘍)の発生率が増加した。ナテグリニドでは、そのような影響は見られなかった[8]。
相互作用
作用機序
薬物動態
スルホニル尿素と異なる点は、グリニドの薬物動態学的特性である。特に注目すべきは、吸収が早く、半減期が短い点である。ナテグリニドやレパグリニドでは約1時間、頻用されているスルホニル尿素剤のグリベンクラミドやグリメピリドでは約2〜3時間で血漿中濃度が最大となる。また、グリニドの服用は主食の少し前が良いとされているのは、この服用時間の短さが理由である。グリニドの生物学的利用能は60〜75%であり、スルホニル尿素の90〜100%よりやや低い。ナテグリニドは主にCYP2C9によって、レパグリニドは主にCYP2C8によって分解される。排泄の際、グリニドは異なる挙動を示す。ナテグリニド代謝物は主に腎臓から排泄され、レパグリニド代謝物は主に胆汁、最終的には便を経由して排泄される[12][13]。
実例
1999年6月、最初のグリニド系薬剤であるナテグリニドが承認された。その後ミチグリニドが2004年1月に、レパグリニドが2011年1月に承認された。米国で最初に承認されたものはレパグリニド(1997年)[14]である。