グリーゼ176

From Wikipedia, the free encyclopedia

赤経 (RA, α) 04h 42m 55.7749s[3]
グリーゼ176
Gliese 176
星座 おうし座
見かけの等級 (mv) 9.95[1]
変光星型 りゅう座BY型?[2]
位置
元期:J2000.0
赤経 (RA, α)  04h 42m 55.7749s[3]
赤緯 (Dec, δ) +18° 57 29.399[3]
視線速度 (Rv) 26.4105 ± 0.0004 km/s[4]
固有運動 (μ) 赤経: 656.744 ± 0.166 ミリ秒/[3]
赤緯: -1,116.790 ± 0.104 ミリ秒/年[3]
年周視差 (π) 106.32 ± 0.60ミリ秒[3]
(誤差0.6%)
距離 30.7 ± 0.2 光年[注 1]
(9.41 ± 0.05 パーセク[注 1]
絶対等級 (MV) 10.10 ± 0.06[4]
物理的性質
半径 0.4525 ± 0.0221 R[5]
質量 0.504 ± 0.013 M[6]
表面重力 63 G[7][注 2]
自転速度 ≤ 0.8 km/s[4]
自転周期 40.6 ± 0.4 [6]
スペクトル分類 M2 V[4]
光度 0.0337 ± 0.0018 L[5]
表面温度 3,679 ± 77 K[5]
色指数 (B-V) 1.523 ± 0.025[1]
色指数 (V-I) 2.25[1]
金属量[Fe/H] 0.07 ± 0.15[8]
年齢 2 ×109[9]
他のカタログでの名称
BD+18 683, HD 285968, HIP 21932, LHS 196
Template (ノート 解説) ■Project

グリーゼ176(Gliese 176)は、おうし座にある赤色矮星である。年周視差に基づいて距離を推計すると、約31光年となる[3]。グリーゼ176の周りを、スーパー・アースが公転している。

大きさの比較
太陽 グリーゼ176
太陽 Exoplanet

1975年から1976年にかけて、それまで明るさが一定だったのが、0.03等級暗くなった[10]色指数の変化もみられたことから、恒星黒点の影響ではないかと考えられ、りゅう座BY型変光星のような傾向を持つとされた。変光星総合カタログには、りゅう座BY型の新しい変光星候補として収録されているが、確定した変光星とは扱われていない[2]

惑星系

2008年、グリーゼ176を公転する太陽系外惑星グリーゼ176bの発見が発表された[11]ホビー・エバリー望遠鏡(HET)による視線速度の測定で、惑星の存在によるものとみられる10.24日周期の変動が検出された。視線速度の振幅が概ね11.6 m/sであることから、惑星の下限質量は地球の24.5倍(海王星の約1.4倍)と見積もられた。

しかし、その後ケック望遠鏡の高分散分光装置で行われた観測では、HETでの観測より高い精度で視線速度が測定されたが、10.24日周期の変動の証拠は得られなかった[12]。この観測では同時に、8.77日周期での変動が示唆されたが、精度が十分ではなく、この結果だけで惑星が存在するとは言えないとされた。

ケックでの観測とは独立に、高精度視線速度系外惑星探査装置(HARPS)による観測では、やはり10.24日周期の視線速度の変動は確認できず、8.78日と40日周期の変動が検出された[4]。この変動の振幅は、HETでの測定誤差よりも小さいものだった。40日という周期は、恒星の自転周期と同等であるため、恒星自身の活動に原因があると考えられた。しかし、8.78日周期の変動はそれでは説明できず、惑星によるものと考えられている。短い周期での視線速度の変動は、振幅が概ね4.1 m/sであることから、惑星の下限質量は地球の約8.4倍と推定され、スーパー・アースであると考えられる。

その後の研究でも、グリーゼ176の惑星は、公転周期が8.8日のスーパー・アースであるという結果が出ている[6]

グリーゼ176の惑星[4]
名称
(恒星に近い順)
質量 軌道長半径
天文単位
公転周期
()
軌道離心率 軌道傾斜角 半径
b ≥ 8.4 M 0.066 8.7836 ± 0.0054 0

脚注

関連項目

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI