ケルベロス (衛星)
冥王星の衛星
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ケルベロス[7] (Kerberos)[8]は、冥王星の衛星の1つ[8][7]。
| ケルベロス Kerberos | ||
|---|---|---|
ニュー・ホライズンズが撮影、距離は約396,100 km。 (2015年7月14日撮影) | ||
| 仮符号・別名 | P IV, P 4 S/2011 P 1 | |
| 見かけの等級 (mv) | 26.1 ± 0.3[1] | |
| 分類 | 衛星 | |
| 軌道要素と性質 | ||
| 軌道長半径 (a) | 57,783±19 km[2] | |
| 離心率 (e) | 0.00328 ± 0.00020[3] | |
| 公転周期 (P) | 32.16756±0.00014 日[3] | |
| 軌道傾斜角 (i) | 0.389±0.037 °[3] | |
| 冥王星の衛星 | ||
| 物理的性質 | ||
| 三軸径 | 19 × 10 × 9 km[4] | |
| 自転周期 | 5.31 ± 0.10 日(不規則)[4] | |
| アルベド(反射能) | 0.56 ± 0.05[4] | |
| 大気圧 | なし | |
| 発見 | ||
| 発見日 | 2011年7月20日(確認日)[5] | |
| 発見者 | Mark Showalterらのチーム | |
| 他のカタログでの名称 | ||
| S/2011 P 1, S/2011 (134340) 1, P4, Pluto IV[6] | ||
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発見
ケルベロスは、1978年のカロン、2005年のニクスとヒドラに続き、2011年に冥王星の衛星としては4番目に発見された[5]。ケルベロスは、ハッブル宇宙望遠鏡に搭載された広視野カメラ「WFC3」によって撮影された画像データの中から発見された。最初の写真は2011年6月28日に撮影された[5]。その後、7月3日と7月20日にも観測され、最終的に冥王星の衛星として確認されたのは7月20日である[5]。
ケルベロスの見かけの等級は26.1等と大変暗いため、露出時間の短い観測では鮮明な画像でとらえることができなかった[5]。 2006年2月15日と2010年6月25日の撮像では微小なノイズのように映っていたため見逃されていた[5][9][10]。発見時の撮影では、明るい冥王星とカロンを隠して8分間の露出を行ったことにより、ニクスの10分の1の明るさしかないケルベロスを撮影することに成功した[9]。2012年には、ケルベロスと同様の手法を用いて、冥王星の5つ目の衛星であるステュクスが発見されている。
物理的特徴
軌道
起源
名称
正式命名される以前、ケルベロスは主にS/2011 P 1あるいはS/2011 (134340) 1と呼ばれていた。これは衛星に付けられる仮符号である。S/2011は、2011年に発見されたSatellite(衛星)の意味である。前者のPはPluto(冥王星)の頭文字、後者は冥王星の小惑星番号を基準としている。最後の1は、2011年中に発見された1個目の衛星という意味である[1][5]。また、冥王星で発見された4個目の衛星であったため、P4とも呼ばれていた[5]。
2013年2月、SETI協会によって、S/2011 P 1と、2012年に発見された衛星のS/2012 P 1の名称の一般公募が行われ、公募案の中から選ばれた21個の候補名から投票された[12]。翌年の2013年7月、S/2011 P 1は冥界の番犬であるケルベロス (Kerberos) 、S/2012 P 1はステュクスと命名されたことが発表された[8]。投票の段階では Cerberus という綴りであったが、ケルベロスに由来する名称の天体として1971年に発見された小惑星 "(1865) Cerberus"[13]があったため、"Kerberos" と命名された[8]。一般公募ではケルベロスは2番目に得票の多い名称であった。1番得票数が多かったのは Vulcan であったが、かつて水星の内側に存在するとされたバルカンや想定される小惑星の族であるバルカン族などで既に使われた名前であったことや、冥王星の他の衛星がギリシャ神話やローマ神話の冥界にちなんで命名されてきた慣習とは相容れないことから採用されなかった[8][7]。