ケロリン桶
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販売元の変更
1963年(昭和38年)、睦和商事の当時営業担当だった山浦和明が、北海道・登別温泉の風呂桶を見て広告を付けるアイデアを考案し[1]、ケロリンの拡販を狙っていた内外薬品と独占契約を結んで、製造を開始した[2]。
1963年(昭和38年)当時の銭湯は木製の湯桶が主流であったが、ちょうど衛生問題により合成樹脂製の桶に切り替わりつつある時期であり、素材にプラスチックを採用して頑丈なケロリン桶は好評を博した。最初にケロリン桶が置かれたのは東京駅八重洲口にあった東京温泉だったが、積極的な営業をも奏効し、全国各地の銭湯に広まった[1]。なお、製造当初から1年程度は白色で製造されていたが、湯垢による汚れが目立ったために黄色に改められた経緯がある[1][3]。
登場以来、約半世紀にわたって内外薬品から委託される形で睦和商事が桶を販売・配布展開してきた(生産は外部企業に委託)。しかし2013年(平成25年)1月末、睦和商事が需要の落ち込みにより事業を停止。同年3月14日に、再度の資金ショートを起こして経営破綻した。
2012年(平成24年)末以降は、ケロリン桶の販売・配布展開は内外薬品の直営となり[2][4]、2018年(平成30年)4月からは内外薬品が出資する富山めぐみ製薬(富山市)が引き継いでいる[5]。富山めぐみ製薬への移管後も、桶の表示は「内外薬品」のまま継続されている。
製造は関東プラスチック工業(群馬県高崎市)が請け負っている[6]。2013年時点でケロリン桶は1週間に1020個製造されて[7][8]おり、2018年時点で累計出荷数は約280万個となっている[5]。
湯桶のサイズ
バリエーション
アニメ・映画作品・テレビ番組・ゲーム作品等とのコラボ
2010年代以降、いくつかのアニメ作品やテレビ番組等とコラボレーションしたケロリン桶が発売された。
- 2012年(平成24年)・2014年(平成26年) - 映画『テルマエ・ロマエ』には、作品内で実物が登場する他、主人公のルシウス(演:阿部寛)がケロリン桶を手に持っている様子を描いたポスターが制作されている。またこの映画のBlu-ray豪華盤では現代のケロリン桶と、劇中に出てくる「ローマ時代のケロリン桶に似せた桶」のデザインがBlu-rayにプリントされている。
- 2013年(平成25年) - アニメ『ケロロ軍曹』の主人公・ケロロが描かれた「ケロロ&ケロリン桶」が発売。通常品同様「関東版」「関西版」の2種が用意されている。吉崎観音が原作の漫画を描いた。
- 2015年(平成27年) - アニメ『銀河英雄伝説』に登場する国家である自由惑星同盟のロゴとモットーが印刷されたコラボ桶がニッセンより販売された[9]。
- 2016年(平成28年)
- フジテレビ系バラエティ番組『めちゃ2イケてるッ!』がプロデュースした「めちゃイケ温泉 小涌園のわき園」(箱根小涌園ユネッサン内)のグッズとしてコラボ桶が販売された[10]。
- テレビ東京系ドラマ『石川五右衛門』とのコラボ桶を制作[11]。通常のケロリンの赤文字を「石川五右衛門 ゴエモン 爽快・痛快・愉快」とする等のアレンジを加えている[12]。
- 2017年(平成29年) - アニメ『けものフレンズ』に登場するキタキツネとギンギツネが描かれたコラボ桶がAnimeJapan並びにネット限定で発売[13]。
- 2020年(令和2年) - アニメ『ゆるキャン△』に登場する志摩リンのSNSイラストをモチーフにしたコラボ桶を発売[14]。
- 2021年(令和3年)
- 『すみっコぐらし』に登場するしろくま・ぺんぎん?・ねこ・とんかつが描かれたコラボ桶「すみっコぐらしのケロリン桶」を発売[15]。
- ゲーム『くにおくんシリーズ』35周年を記念して、ピクセルアートによるくにおくんが描かれたコラボ桶を発売。『ダウンタウン熱血物語』の舞台の1つである夢見町商店街にある銭湯「夢見の湯」の文字も印刷されている[16]。
- 2023年(令和5年) - アニメ『お兄ちゃんはおしまい!』第2話にて、富山めぐみ製薬が特別協力し、銭湯のシーンでの湯桶がケロリン桶になっている。
木製桶
前記の通り、登場当時に一般的だった木製桶を置き換える形でプラスチックで製造されたケロリン桶であるが、2015年(平成27年)3月の北陸新幹線金沢開業を機会に、長野県産の木材(サワラ)を使用した桶を、長野県の「森林(もり)の里親制度」に貢献する形で志水木材産業が企画・製造[17]、長野県限定で販売された[18]。サイズはプラスチック製(関東用)より大きい直径240 mm、重量も50 g重い410 gである[18]。売り上げの一部は、木曽広域連合が運営する「水源の森基金」へ寄付された[19]。
その他
睦和商事が販売を担当していた当時は、桶にロゴを入れるサービスも行っていたため、古くから営業している施設では希少なプリントが施されたケロリン桶を発見できる可能性がある[20]。
また、昭和40年代中頃には脚付きのケロリン桶が製造されていたことがある。これは、シャワーが一般的でなかった当時、髪の長い女性が髪を洗いやすいように作られたもので、当時は人気商品になった[21]。
