コアノゾア

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コアノゾア
Choanozoa
生息年代: 665–0 Ma
[1]
Monosiga brevicollis
分類
ドメイン : 真核生物 Eukaryota
階級なし : 後方鞭毛生物 Opisthokonta
階級なし : ホロゾア Holozoa
階級なし : フィロゾア Filozoa
階級なし : コアノゾア Choanozoa
学名
Choanozoa
Brunet and King, 2017
シノニム

Apoikozoa Budd & Jensen, 2015
Choanimal Fairclough et al., 2013

下位分類群

コアノゾア学名Choanozoa)あるいはコアノゾア類[2](コアノゾアるい)は、フィロゾアに属する真核生物の一群である。

襟鞭毛虫類後生動物から構成される。襟鞭毛虫類と動物が姉妹群であるということは、動物の起源を探る上で重要な意味を持つ[3]

この襟鞭毛虫類+動物のクレードは2015年に「アポイコゾア」(Apoikozoa)[4]と命名されているが、いくつかの観点から2017年に「コアノゾア」を使用することが提唱され[5]2018年に出版された国際原生生物学会による分類体系でも推奨されている[6]

名前の"Choanozoa" は、古代ギリシア語: χόανος (choanos)=漏斗またはζῶον (zōon)=動物に由来する。

形態

襟鞭毛虫類と動物界が密接に関係していることは古くから認識されており、1841年にデュジャルダンによって襟鞭毛虫と海綿動物の形態学的類似性が記録されたことに遡る[7]。特に、襟鞭毛虫の細胞と海綿動物の襟細胞は形態的によく似ている。この関係は、分子系統解析によっても何度も確認されたが、この関係は確かめられてきた。しかし、2013年の有櫛動物(クシクラゲ類)の系統的位置に関する研究で、この相同性には疑問が投げかけれており、議論が続いている[8][9]。近年のゲノム研究では、襟鞭毛虫には動物の多細胞性における重要な遺伝子があることが報告されている。

語源

「コアノゾア」という言葉はもともと、1991年トーマス・キャバリエ=スミスが原生生物の中でも原始的な一群に対して用いたものであるが、それらが単系統でないことがわかったため、用いられなくなっていた。

Brunet & King (2017)は、襟鞭毛虫類と動物からなるクレードに対して、「コアノゾア」を再定義して用いることを提唱した。古代ギリシア語choanē には襟の意味があり[注釈 1]、これはコアノゾア類の共有派生形質である襟状構造を指す。

このクレードに対しては先に「アポイコゾア」(Apoikozoa)の名が用いられていた。これは古代ギリシア語でコロニーを指す語と動物を指す語の複合語で、多細胞組織を形成する動物と襟鞭毛虫類の共通点を指している[6]。しかし、多細胞性は動物においては常に見られるものだが、襟鞭毛虫では稀にしか現れないため、両者の共通祖先で見られる性質として妥当かどうかは疑問の声があった。さらに、コロニーを形成する形質は他の生物でも見られることもあり、より適切な名前が用いられることとなった[6]

進化

脚注

関連項目

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