コアラのマーチ

ロッテのチョコレート菓子 From Wikipedia, the free encyclopedia

コアラのマーチは、日本ロッテ1984年3月より発売しているチョコレート菓子。六角柱の箱にビスケットが約30個入っており、そのビスケットにはコアラの絵がカラメルで印刷され、中にチョコレートが注入されている。ロッテのロングセラー商品の1つで、日本の他に10の国と地域で発売されている。

販売会社 ロッテ
種類 チョコレート菓子
販売開始年 1984年
完成国 日本の旗 日本
概要 販売会社, 種類 ...
コアラのマーチ
販売会社 ロッテ
種類 チョコレート菓子
販売開始年 1984年
完成国 日本の旗 日本
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1984年オーストラリアからコアラが贈られコアラブームに沸いていた日本で発売され[1]、後にアメリカ中国台湾シンガポールサウジアラビアなどでも発売された。

背景

本製品が発売される前の1979年明治製菓は日本でこんにちはパンダというパンダの絵柄があしらわれた同様の製品を発売しており[2]、森永製菓は1983年にミッキーマウスの絵柄があしらわれた同様の製品のパックンチョを発売していた。

ロッテ自身も、1983年に同名楽曲とのタイアップとしてビスケットとチョコレートを組み合わせた菓子「めだかの兄妹」を発売しているが、タイアップ先である音楽グループ・わらべのトラブルや、高温でチョコレートが溶けてしまうといったクレームが寄せられた結果、短命に終わった[1][注 1]。この反省から、「かわいらしく人気が長続きするもの」「新奇性があるもの」「マスコミ受けするもの」「これからの人気が期待され、かつ現時点では無名であるもの」という観点から、夏でも溶けないチョコレート菓子のプロジェクトを立ち上げた[3]

ロッテは既に確立していた空洞型のビスケットにチョコレートを注入するという技術をもとに、日本にやってきたばかりのコアラをモチーフとした菓子を作ることを思い立った。動物というモチーフはコマーシャルの出演料も発生せず、出演者によるトラブルも起こりにくいという利点があった[1]。現実のコアラは寝てばかりだったため、「オーストラリアからマーチングバンドを組んで日本に来る」というイメージを出すため、商品名に「マーチ」を加えることにした[3]。一方、平たいビスケットを膨らませることには苦戦したほか、プリント用のカラメルインクが濃すぎるとビスケットが膨らまないという問題もあった[3]。そのため、インク量が増えるであろうコアラの鼻の部分はべた塗ではなくドットで表現した[3]。こうしてビスケットにコアラをあしらった本製品「コアラのマーチ」が誕生した[1]

歴史

1984年3月、発売開始[4]

1992年、チョコ以外では初となる「いちご」を発売、2001年の「マロン」を皮切りに、季節限定の商品(例:冬の - )を年3回、催事企画の商品(例:ひなまつり)を年5回発売している[5]

2004年、グループ会社であるロッテリアではコアラのマーチを使ったシェーキを販売した。また、4店舗でマーチルームが設けられた。

2005年に千葉ロッテマリーンズの日本一を記念して、パッケージデザインをユニフォーム“戦”にし日本シリーズ優勝エンブレムと背番号26、マスコット「チャンスくん」の顔、バレンタイン監督の写真を入れた限定版を発売。翌年も「応援ありがとうございました」と書かれた限定版が発売された。

2009年6月1日より「マーチくんのひとこと日記[6]」がスタート[7]。2012年6月からは公式Facebookに日記を移行した。

2010年にオープンしたロッテシティホテル錦糸町には「コアラのマーチルーム」が2部屋用意されており、後にいちご味をイメージしたワルツちゃんルームが1室増室された。また、7月より「全絵柄を発見しよう!400匹コレクション[8]」がスタート。400匹になったコアラの絵柄を皆で投稿できる。

2010年8月、イトーヨーカドーエスパとの共同企画、「コアラのマーチ総選挙」が行われた。これまでに生まれた400種類の絵柄のうち、もっとも人気のあるコアラを投票で決めようという企画であり、トロフィーコアラが1位となった。また、保存期間5年間でヘルメットを被ったコアラが描かれた缶入りの、防災保存食版が発売された。

2022年7月から2023年1月まで、ブシロードのアプリゲーム『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』とのコラボレーション商品「ガルパのマーチ」が、自社のオンラインショップ限定で販売された[9]

2024年、コアラ保護プロジェクト「固有種のマーチ」を開始[1]

2025年11月28日、日本記念日協会から3月3日を「コアラのマーチの日」に認定された[注 2][10]

デザイン

商品名に「マーチ」が入っているように当初は12種類でマーチングバンドをイメージしたものであった[3]。トランペットを吹いているコアラの眉間にしわを寄せたデザインが眉毛と誤認されたことがきっかけで、1990年代から女子高生たちの間で幸運を呼ぶ「まゆ毛コアラ」として親しまれた[3]。これにより、ロッテは本製品のデザインに力を入れるようになり、消費者からも好評を持って受け入れられた[3]。なお、「まゆ毛コアラ」の他にも、「盲腸コアラ」(転んで傷跡があることに由来)や、「鼻血コアラ」(口をすぼめたデザインが鼻血と誤認されたことに由来)など、消費者から愛称がつけられたデザインもあり、2003年のライセンス取得に際し、これら3デザインは正式名になった[5]

消費者の要望に応えるために、絵柄は年を追うごとにどんどん増え、一時は500種類もあったが、「自分の好きな絵柄が見つけられない」という意見があったことから、最終的には365種類にとどめられた[3]。不定期でコアラの絵柄の見直しが行われており、例えば、2021年度では6種類の新規絵柄が加わった代わりに7種類の絵柄が廃止となっている[11]。また、ロッテの関係者は、特定の絵柄の生産数を調整して「激レア」扱いにする施策は取っていないと、2019年の「ウィズニュース」とのインタビューの中で説明している[12]。また、2019年には35周年記念施策の一環として消費者およびWEBテーマパーク「LOTTE land」会員からデザインの公募が行われ、最優秀作品賞である「背中にチャックコアラ」をはじめとする数種類が採用された[12]

本製品には、人間の9歳児に相当する「マーチくん」と「ワルツちゃん」というコアラのキャラクターが中心キャラクターとして位置づけられている[3]。2023年にはこの2人より年下の6歳児に相当する「ドレミくん」と「ミレドちゃん」という双子のきょうだいが追加された[3]。この双子たちはいたずら好きという設定であり、「ハロウィン限定品のパッケージにいたずらする」という感じで活用されている[3]

コラボレーションなど

  • バラエティ番組『シルシルミシル』では、番組オリジナルコアラのマーチ(上田コアラ、有田コアラ、いとうコアラ)を作ったが、愛されないという理由で商品化はされなかった。
  • かつてロッテグループだったファストフードチェーン店・ロッテリアの3店舗限定(東京・中野サンモール店、北海道・イオンモール釧路昭和FS店、大分・パークプレイス大分店)で、「コアラのマーチ焼」が販売されていた[13]。コアラの顔の形をした大判焼きのようなもので、コアラのマーチのコラボ商品として2017年1月23日より東京・中野サンモール店で販売を開始し[14][15]、同店舗には「コアラのマーチ 発祥の地」と記されている[16][17]。2022年4月27日からパンケーキ生地にリニューアルし、ガーナミルクチョコレート、カスタードクリーム、生地のみのパンケーキの3種類が売られている[13][18]。リニューアル以前は、あずき[14]やココア生地の黒いコアラのマーチ焼[19]があったほか、期間限定メニューとしてアイスプレートもあった[20]。また、同店舗ではシェーキにコアラのマーチを入れたコアラのマーチシェーキも販売していた[16][20]。ロッテリアがロッテグループからゼンショーホールディングス傘下に入った2024年時点でも販売を継続していた[16]が、各店舗がゼッテリアへ改装された後は販売していない[21]
  • 2020年1月30日にバーチャルYouTuberおめがシスターズとのコラボ商品『おめがのマーチ』がネット予約販売、1,000セット限定で即日完売[22][23]

パロディ

フィクションにおいては、「コブタのマーチ」(『ヤッターマン』)などパロディの題材として用いられることがある。また、 漫画『クレヨンしんちゃん』の連載初期には、主要キャラクター・野原しんのすけの好物として本製品が度々登場していたが、のちに本製品をモデルとした「チョコビ」に変更された。

その他

  • 2005年1月1日放送の『トリビアの泉スペシャル』のトリビアの種のコーナーにおいて、「本場一流のパティシエが日本で市販されている甘いお菓子を食べたとき一番美味しいと思うのは」という企画で、放送時点で20年以上市販されている甘いお菓子10個(きのこの山カプリコ、コアラのマーチ、チョコボールビスコキャラメルコーンポポロンがんばれチョコバットくんかりんとう雪見だいふく)の中からいずれもフランスの弱冠23歳の五ツ星ホテルのチーフ、1730年創業でフランスで最も歴史ある菓子店パティシエ、ムッシュ・ショコラと呼ばれる欧州チョコレート大賞受賞者の3人により、本商品が選ばれた[24]
  • 売り上げの一部はオーストラリアのコアラ基金寄付している。
  • CMの最後に使われるサウンドロゴ(「♪ロッテコアラのマーチ」)は、2014年10月よりロッテ狭山工場に近い西武新宿線新狭山駅発車メロディとして使用されている。

リコール問題

2008年9月、中国汚染ミルク問題に関連して、マカオ保健省は製品中のメラミン濃度が安全なレベルを超えていると発表し、マカオ香港ではリコールが行われた。これにより大手スーパーでは同製品が速やかに予防撤去された[25]

関連書籍

  • わかって食べるコアラのマーチ(コアラのマーチ研究会編、ホーム社
  • コアラのマーチ HAPPY BOOK(コアラのマーチPTA編、主婦と生活社
  • コアラのマーチ 435種類の仲間たち(e-MOOK宝島社ブランドムック)
  • コアラのマーチくん ふしぎなマジカルコアラ(柴野理奈子著、アヤオ画、集英社みらい文庫

関連項目

脚注

外部リンク

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