コニイン
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- 1881年:A・ホフマンが分離に成功、構造も決定。
- 1886年:アルベルト・ラーデンブルクがクネーフェナーゲル縮合を利用して合成に成功。
性質
合成
2-メチルピリジン(α-ピコリン)とアセトアルデヒドを250℃で反応させた2-プロペニルピリジンをナトリウムとエタノール で還元して合成する。
毒性
ヒトに対する致死量は60~150mg、マウスでのLD50は経口で100mg/kg(静注のLD50はこれの1/8程度)である。消化管からの吸収が速いために症状は急速に起こり、中毒を起こしてから30分-1時間で死に至る。
コニインを摂取すると、初めは中枢神経興奮麻作用を示した後、中枢神経抑制作用を示す(ニコチン様作用)。その後、運動神経の末梢から麻痺が進んでいく。
症状は、
- 悪心嘔吐及び口渇、瞳孔散大
- 手足末端の麻痺(脚部→腕部→表情筋の順)
- 痙攣
- 呼吸筋麻痺による呼吸障害
の順に進行する。 なお、意識は最期まで正常に保たれたまま死に至るとされる。
また、家畜に対し催奇形性を示し、妊娠初期のウシにドクニンジンやコニインを与えると、四肢関節や脊椎の彎曲奇形の仔牛が高確率で生まれる。
中毒時の対処法
- 早期に0.05%過マンガン酸カリウム水溶液で胃洗浄。
- 活性炭20gを水に加え、懸濁させて内服。
- 利尿剤(フロセミド20mg静注)による排出促進。
- 塩類下剤(硫酸ナトリウム30gを250mLの水に溶解)の内服。
- 人工呼吸による呼吸の管理。
- 痙攣が生じた場合、ジアゼパムを緩徐に静注又は深く筋肉内注射。