低床ドアの車両は2005年にニュージャージー・トランジットから撤退し、うち25両がフロントランナーでの運用のためユタ州交通局へ売却された。また、ユタ州交通局へ売却されたうち20両がメトロリンクの車両不足を補うためにリースされ、リース契約終了後はフロントランナーに返却された。また、2009年にはメトロリンクへニュージャージー・トランジットから直接15両のコメット I がリースされているが、2011年以降使用されていない。低床ホームに対応した設計はアメリカ西部の通勤鉄道で好評を得ている。
8両のコメット I がペンシルベニア州のSEPTAへ売却されたが、現在ではすべて営業運転から撤退している。
南カリフォルニア鉄道博物館などに保存車が残されている他、制御車5119号車を含む数両のコメット I がニュージャージーのウィッパニー鉄道博物館で動態保存されていたが、2025年にケイプ・メイ・シーショア・ラインに売却され、今後イベント列車などで使用される予定である[1]。
コメット II
メトロノース鉄道のリバーデール駅を通過するコメット II 6129号車
コメット II はボンバルディア・トランスポーテーションによって製造され、1回目の生産では1982年と1932年の間にニュージャージー・トランジット向けに19両の制御車と142両の中間客車が、1988年に2回目の生産で製造されたコメット IIBではドアにタラップを設置し低床式ホームと高床式ホーム両方に対応した。これらコメット IIBはかつてプルマンが製造しボストンのMBTAで運用されていたBTC-1及びCTC-1と非常に似通った設計になっている。また、メトロノース鉄道で運用されるショアライナー I 及び II 、アムトラックのホライゾン客車、SEPTAで使用される客車、AMTで使用される客車もドアの仕様などに細かい違いがあるのみで非常に似通った設計になっている。
1993年から2003年の間にはAAI・コーポレーションとアルストムによって大規模な修繕がなされ、技術レベルが後継のコメット IV と同レベルになったことで運用の継続が可能になった。
メトロノース鉄道においてもポートジャービス線で使用するためにコメット II を購入し、後継のコメット V 投入後はハドソン川東の路線に転出し、現在でも運用されている。
コメット III
ニュージャージー・トランジットが1990年に購入したコメット III は、車両中央部に高床式ホームのみに対応したドアが設置されていて、メトロノース鉄道のショアライナー III と非常に似通った設計がされている。
これらコメット III は2009年と2010年の間に運用から離脱し、2022年までBradley Beach駅近くのネプチューン・ヤードに保管されていたものの、最終的にMeadowlands Maintenance Complexに保管されている1両を残して解体された。
メトロノース鉄道も2両のコメット III を所有していて、はじめは5179及び5180の数字が与えられていた。1998年にニュージャージー・トランジットに売却され5009号車と5010号車となったが、その後再びメトロノース鉄道の所有になり、5010号車は落ち葉除去のための事業用車に改造された。
コメット IV
アトランティック・シティ線で運用されるコメットIV
1996年にニュージャージー・トランジットに受け渡されたコメット IV は当時開始されたミッドタウン・ダイレクト・サービス用に投入され、コメット III と同様の設計だが制御車の運転室横の乗降扉が省略されている。また、コメット III に比べて窓の黒帯が太くなり、車内には行き先などの情報を提供するLCDパネルが設置され、車内の色調も変更されるなどの変更点がある。