当初は岡本喜八監督でベトナムでの撮影予定だったが、国際情勢により断念し岡本も降板。舞台を香港に移して撮影された。
監督は、後に作家として直木賞を受賞する高橋治、撮影は「紀ノ川」の成島東一郎。佐藤勝のテーマ音楽は「第三の男」をほうふつとさせる曲調。オール海外ロケの野心作だが、ストーリーや人物関係が分かりづらく、未消化の感はいなめない。仲代、芥川の重厚な演技陣をはじめ、新人時代の栗原小巻が初々しい。
再編集版が1967年5月27日に松竹配給で「ゴメスの名はゴメス・流砂」の題名で公開された。
石油会社の技師坂本は2年間の中東の砂漠生活を終えて帰国の途中、学生時代の友人・香取の棲む香港を訪ねた。だが、空港で再会した香取は突然姿を消した。香取の行方を捜す坂本の前に、香取の知人・梨花、地元警察の魯奇刑事、日本の新聞社特派員森垣らが現れ、早く帰国するよう忠告する。そんな中、坂本を尾行してきた男が何者かに殺され「ゴメスの名は…」と謎の言葉を残す。
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