サム・ストーン
From Wikipedia, the free encyclopedia
概要
ジョン・プラインは1946年10月10日、イリノイ州メイウッドに生まれ育ち、14歳からギターを弾き始めた。地元の高校を卒業後、郵便公社に勤め、5年目に陸軍に徴兵された。ベトナム戦争のさなかであったが、西ドイツで兵役に服した[3][4][5]。帰国後、シカゴのフォーク・ミュージック・リバイバルの中心的人物となる[6]。クリス・クリストファーソンに見出され、1971年にアトランティック・レコードと契約した。
「サム・ストーン」の元々のタイトルは「Great Society Conflict Veteran's Blues」といった[7]。ベトナム戦争には直接言及されていないものの、「サム・ストーンは海の向こうの戦争で兵役を務めたあと/妻と家族のもとへ帰って来た/しかしそのとき彼の神経はずたずたにされていて/銃弾の破片がまだ膝に残っていた」という歌い出しから、当時社会問題となっていたベトナム帰還兵の薬物中毒をテーマにしたものと一般的に解釈されている。
メンフィスのアメリカン・サウンド・スタジオにレジー・ヤング(ギター)、レオ・レブランク(ペダル・スチール・ギター)、ジョン・クリストファー(ギター)、ボビー・エモンズ(オルガン)、ボビー・ウッド(ピアノ)、マイク・リーチ(ベース)、ジーン・クリスマン(ドラムズ)ら、腕利きのミュージシャンが集められ、アルバムのレコーディングが行われた。プロデューサーはアリフ・マーディン。1曲のみニューヨークのA&Rスタジオでレコーディングは行われた。
1971年10月、デビューアルバム『John Prine』が発売[1]。A面4曲目に収録された。
カバー・バージョン
- ボブ・ギブソン - 1971年6月発売のアルバム『Bob Gibson』に収録[8]。発表の時期としてはプラインのバージョンよりもギブソンのバージョンの方が数か月早い。
- アル・クーパー - 1972年9月のシングル[9]。同年のアルバム『赤心の歌』に収録された。2016年配信の『Live - The Record Plant, 23 Oct '74』にピアノの弾き語りバージョンが収録されている[10]。
- スワンプ・ドッグ - 1972年のアルバム『Cuffed, Collared and Tagged』に収録。
- ローラ・カントレル - 2004年のコンピレーション・アルバム『Future Soundtrack for America』に収録。
- ジョニー・キャッシュ - 2005年のアルバム『Live from Austin TX』に収録。
備考
- ピンク・フロイドの1983年のアルバム『ファイナル・カット』に収録された「The Post War Dream」の最初の部分のメロディは「サム・ストーン」からとられている[11]。
- 南北戦争での出来事から派生したトラディショナル・ソング「Soldier's Joy」も「サム・ストーン」と同様、兵士たちのモルヒネやアヘンの依存症に触れている。「25セントあればウィスキー/15セントあればビール/25セントあればモルヒネ/俺をここから出しとくれ」と歌われる。
- 米国で新型コロナウイルスの感染が爆発的に広がった2020年3月、プラインは妻とともに罹患[12][13]。妻は回復したが、プラインは同年4月7日に感染が原因で息を引き取った(73歳没)[14]。